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「聴覚過敏は恐ろしい」

この記事は960文字です。

今回は最悪家族との人間関係を壊しかねない、「脳腫瘍の聴覚過敏」についてのお話しです。

私は2019年の脳腫瘍の術後と退院後から、ずっと苦しめられていた深刻な問題がありました。

おもにYoutubeの動画などで使われる、高音域で早口な電子音声を聞くと、イライラしてしまい聞くに耐えられなくなってしまうのです。

また3年生後半になり、反抗期に入った娘の高音のキンキンした早口なマシンガントークでも、内容が理解できず、私の脳はパニックしてしまい激昂。
今となっては本当に申し訳ないのですが、娘のあまりに理不尽な憎まれ口や、不貞腐れ時の舌打ちに手を挙げたことも少なくなかったのです。

あくまで私の場合ですが、これは恐らく、脳腫瘍の「聴覚過敏」と呼ばれる現象が原因と思われます。

反抗期の娘と母である私との、会うたび起こる果てなき大喧嘩。。。

私と娘と、「まあまあ落ち着いて。」と仲裁する夫と。
家族全員お互い傷つけ合い疲弊する日々でしたが、学年が上がるにつれて娘が落ち着いていき、それに伴い私の聴覚過敏も急激に収まっていきました。

反抗期が終わって娘の「声変わり」が起こったことで声のトーンが低くなり、娘の声を聞いても耳障りに感じなくなったためです。

脳腫瘍の聴覚過敏で引き起こされる高音域な声や電子音声は、ときに暴力を振るいかねず大変危険です。

入院中水洗トイレを流す音にも反応して、聞くに耐えないと文句を言い、トイレを使いにくくする高齢者の患者さんもいました。これも聴覚過敏が原因でしょう。

とにかく高音域な声に耐えられなくなった時には、電子音声の動画は音を消す。高音域な声や音は、できれば患者側が席を外し、感情が落ち着き冷静になるまでカフェや公園のベンチ、もしくはウォーキングなどで時間を潰す。これに尽きると思います。

ヘッドフォンやイヤホンなどで、鳥の鳴き声や、小川のせせらぎ、木々で葉が揺れる風の音など、自然の環境音楽、ヒーリングミュージックを聞くのも心を落ち着かせるのに効果的だと思います。


繰り返し言います。最悪大切な家族との人間関係が崩壊する前に、感情が抑えられなくなった時には、できれば患者側から家を出て、感情が落ち着いて冷静になるのを待ってから帰宅しましょう。

以上、「聴覚過敏は恐ろしい」というお話でした。



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