【メイレビュー】7/10（Mon）「今治里山スタジアムが『企業理念から生まれた』と断言できる理由」中島啓太（株式会社今治．夢スポーツ執行役員）〜#ハフコミ 隔週報 vol.57
みなさん、こんにちは！ 毎月ハフコミウェビナーのレビューを担当しているライターの五十嵐メイです。
今回の特別講師は、FC今治を運営する株式会社今治夢.スポーツ執行役員、中島啓太さんをお招きしました。今回のテーマは「今治里山スタジアムが『企業理念から生まれた』と断言できる理由」です。
今治里山スタジアムは、今シーズンからFC今治が本拠地をしている、新しいスタジアムのです。ウェビナーの告知noteでも宇都宮さんが言及されていましたが、建設費が驚異的なコストパフォーマンスを実現させた施設として、注目を集めているそうです。
FC今治の会長は、元日本代表監督の岡田武史さん。「会長が岡田さんだからこそ、実現したのではないか」と言われる里山スタジアムですが、果たして本当にそうなのでしょうか？
それでは今月のメイレビュー、スタートです！
■里山スタジアムを生んだFC今治の企業理念とは？
今回のウェビナーのキーワードである企業理念。株式会社今治夢.スポーツの企業理念とは一体どんなものなのでしょうか？
次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する
心の豊かさを大切にする社会とは、売り上げ、資本金、GDP、などという目に見える資本ではなく、知恵、信頼、共感など数字に表せない目に見えない資本を大切にする社会。例えば、目の前の利益よりステークホルダーからの信頼を大切にするなど──。
これが株式会社今治夢.スポーツの企業理念。さらに、フットボール、教育、地域とそれぞれのカテゴリーに分かれています。実はこの企業理念、岡田さんがFC今治のオーナーになってから考えたことではなく、１０年以上も前からこの理念に通じることをメディアや講演会などでお話しされていたそうです。
ウェビナーの中で、中島さんがはっきり明言していたことがあります。それは組織として、最も留意しているのが「お金儲けのためではなく、新しい社会創りのための活動になっているのか」であるということ。私にとって、非常に印象的な考え方でした。
スポーツクラブを運営するためには、多額の資金が必要です。そのために稼がなくてはいけないわけですが、いちサッカーファンとしては受け入れ難いようなこともあります。なので、はっきりと「稼ぎよりも理念に則った活動を」を明言できるFC今治に対して、私は非常に興味が沸きました。
■「目に見えない資本を大切にする活動」
FC今治は、長い年月をかけて目に見えない資本を大切にするという活動を行ってきました。こうした活動が、これからの社会に必要な活動だと共感してくれる方が、パンデミックを境に増えたそうです。
そしてそれは、自分たちでスタジアムの建設費用を調達しなければならなかったFC今治にとって、追い風となる出来事でした。
中島さんいわく「目に見えない資本が、目に見える資本に変わった瞬間」。今治里山スタジアムは、まさに理念に則った長年の活動が実を結んだ結果であり、会長が岡田武史さんだったから実現したスタジアムではなかったわけですね。
この理念を創り上げたのは、たしかに岡田さんですが、決してネームバリューで完成したスタジアムではありません。今治里山スタジアムは、これからのスタジアム問題を解決する、大きなヒントになり得る存在なのではないかと思いました。
以前のウェビナーでも、「Jリーグに昇格したので協力してください」というよりも、昇格前の地域貢献活動が非常に重要になってくるという話がありました。今回の話もそれに通ずるところがあると思います。
サッカークラブが、その地域にとってどのような存在なのか。地道な積み上げが、後に何倍にもなって返ってくるんですね。
■次回ハフコミは８月７日、テーマは「日焼け防止」！
実は、今回の特別講師の中島啓太さんは、私のnoteでのデビュー作に、サッカークラブの関係者として初めて感想を送ってくれた方でした。
おおやけに文章を公開することが初めての経験だったので、とても緊張したのを昨日のことのように覚えています。そんな中で、Jクラブの関係者から感想をいただけたのが嬉しくて、今でも大切に保存しています。
まさか直接、お話ができる機会が来るなんて、夢にも思っていませんでした。また、ハフコミに出演していただける日を、楽しみにしています！ このように、ハフコミでは毎月、とても魅力的な特別講師をお招きしてウェビナーを開催しています。これまでのウェビナーについては、こちらをご覧ください。
次回のハフコミウェビナーは８月７日、月曜日です。特別講師の方は後日お知らせしますが、テーマは「日焼け防止」！ どんなテーマのお話が聞けるのか、今からとても楽しみです。詳細が決まり次第、noteやtwitterであらためて告知させていただきますので、ぜひハフコミのアカウントをフォローしてくださいね。
それでは来月の「メイレビュー」も、お楽しみに！
＜この稿、了＞
よろしければ、サポートをよろしくお願いします。いただいたサポートは、今後の取材に活用させていただきます。