【メイレビュー】11/14(Mon) 「なぜハーフウェイクラブでも『自前の施設が大事』なのか?」幸野健一(FC市川GUNNERS代表)〜 #ハフコミ 隔週報 vol.41
みなさん、こんにちは! メイレビューを担当しているライターの五十嵐メイです。
毎月一回、zoomを使用して開催されるハフコミウェビナー。今月の特別講師は、FC市川GUNNERS代表の幸野健一さんです。14日に行われたウェビナーだけではなく、事前にTwitterで行われたスペースにも出演してくださいました。
スペースのアーカイブはこちらからお聞きいただけます。
今回のウェビナーのテーマは「なぜハーフウェイクラブでも『自前の施設が大事』なのか?」。
幸野さんは7歳でサッカーを始めました。17歳でイングランドへ渡ったのちに、現地クラブの下部組織などでプレーをされた経験がある方です。幸野さんは、一体どんな経験をされてきたのか。また、その時の経験がどういったところに反映されているのでしょうか。
それでは今月のメイレビュー、スタートです!
■人々が幸せそうにサッカーに関わるイングランド
イングランドでは6部、7部のクラブでも、自前のグラウンドを所持しているところがほとんど。幸野さんは17歳から、それが当たり前の環境でサッカーをしてきました。
ところが日本に戻ってみると、自前のグラウンドを持っていないクラブがほとんど。さらに、育成年代の子供たちが練習するグラウンドに足を運ぶと、怒鳴り声ばかりが聞こえたきたそうです。
「ヨーロッパでは、サッカーに関わる人々が幸せそうなのに、どうして日本ではこんなことが起きているんだろう」
この疑問が、幸野さんの活動の原点だったそうです。
私の友人に、マンチェスター・シティFCの大ファンで、イギリスに移住してしまった友人がいます。その彼からも、地域に住む人々が幸せそうにサッカーに関わっている話をよく聞いていました(ほどなくしてイングランドの7部リーグにハマってしまったそうです)。
この熱量はどこからくるんだろうか? それが、今回のテーマでもある「なぜハーフウェイクラブでも『自前の施設が大事』なのか?」というテーマにつながっていきます。
日本が幸せにサッカーができる環境となれていない、ボトルネックは何なのか? それは「グラウンド不足である」というのが幸野さんの結論でした。
そもそもグラウンドが沢山あれば。サッカークラブをたくさん作ることができますし、その中から良いクラブがどんどん出てきます。逆にグラウンドがないと、良い志を持った指導者が、クラブを立ち上げることが難しくなります。
こうした日本の現状を目の当たりにした幸野さん。「自分がその現状を変えていこう!」と強く思ったそうです。日本のサッカー関係者の多くが、無自覚に現状を受け入れる中、幸野さんはイングランドの下部組織でプレー経験があったからこそ「変えていこう!」と決断できたんでしょうね。
もちろん、グラウンドを作ることは簡単なことではありません。ですが、日本のサッカーが世界のトップレベルに近づくためには、そういったプレー環境の問題も解決していかなければいけないことを、今回のウェビナーで学ぶことができました。
■さまざまな立場の人がクロスする「ハフコミ」
今回のウェビナーには、ハーフウェイカテゴリーのクラブ運営に関わる方や、Jクラブの下部組織に携わる方など、さまざまな方が参加していました。とりわけ印象的だったのは、育成年代に関わる方とのコミュニケーションです。
幸野さんは、育成を中心にサッカーに関するさまざまな課題解決に尽力されてきました。一方でハフコミは、JFL以下のカテゴリーの活性化や発展を目標に設立されたコミュニティ。これまでは、主にトップチームに関わるテーマが多かったように感じます。
ですが、地域リーグのクラブでも下部組織を持つクラブも少なくありません。今回は、そういった角度から特別講師の方とのコミュニケーションもたくさんあって、ハフコミ会員の幅の広さを感じました。
ハフコミは必ずしも、社会人が所属するクラブに関わる方のためだけのコミュニティではありません。サッカーにまつわる、さまざまな課題を抱えている方に対して、ハフコミは広く仲間を集めたいと思っております。ぜひ、入会をご検討いただければ幸いです。
■次回のハフコミウェビナーは12月5日(月)開催
次回のハフコミウェビナーは12月5日(月)に行われます。時間は20:00〜22:00の2時間。特別講師の方が決まり次第、noteやtwitterで告知させて頂きたいと思います。アカウントのフォローをして、告知を見逃さないようにしてくださいね!
それでは、来月の「メイレビュー」も、お楽しみに!
<この稿、了>