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第1期ブックライター塾が無事終了&第2期塾生を募集します!※12/15〆切【#徹壱塾2024年12月レポート】

 写真家・ノンフィクションライターの宇都宮徹壱が「3年後に書籍を出すための11のメソッド」を提供する、宇都宮徹壱ブックライター塾(#徹壱塾)。12月のレポートを始める前に、来年1月10日から開講する、第2期の受講生募集をお知らせします。

 当塾では、毎月6回のセッションごとに、2つのメソッドを1時間ずつ講義。これに30分の課題講評を加えて、2時間30分行われます。また、毎回のセッションにマッチしたゲストを招聘。その後の打ち上げにも参加していただき、塾生との交流の場も設けています。

 これまでの講義の模様については、こちらのnoteにて(ネタバレしない程度に)レビュー記事をアーカイブしています。

 2期生の募集期間は12月15日まで。間もなく締め切りとなります。ご興味ある方、ぜひとも入塾をご検討ください。

■徹壱塾最後のセッションは「プロモーション」

 12月のセッションは、事前に出しておいた課題「他人の文章を校正してみる」について講評を行ってから、以下のメソッドについて講義しました。

メソッド⑪:版元任せにしない書籍のプロモーション

特別講義:現役編集者と語り合う「生き残る書き手の条件」

 最後のメソッドを伝授したあとは、総仕上げとして出版業界の最前線で活躍する、現役編集者と塾長によるトークセッション。今回のゲストは、株式会社エクスナレッジの編集者、森哲也さんです。

 森さんは、前職のカンゼン時代に「フットボール批評」の名物編集長としても有名。私の作品のうち『サッカーおくのほそ道』(カンゼン)、そして『蹴日本紀行』(エクスナレッジ)を担当していただきました。

 さて、メソッド⑪のテーマは、プロモーション。ブックライター塾で、書籍の売り出し方まで教えることについて、違和感を覚える方もいることでしょう。とはいえ、せっかく出した本が売れなければ、持続可能なブックライター生活を営むことはできません。

 出版不況が続く中、膨大な作品数を出し続けなければならない出版社は、1冊1冊のプロモーションに関わりきれないのが実情。となると、著者自身が書籍を売っていくために知恵を絞り、汗をかく必要があります。そうした経験から生まれたメソッドを伝授しました。

 そして最後は、半年間学んできたことの総仕上げとして、森さんと「生き残る書き手の条件」について語り合いました。業界の表も裏も知り尽くしているだけに、森さんのからは次々とシビアな現実が語られていきます。それでも最後は、未来のブックライターに心強いエールをいただきました。

■気になる塾生の感想は?

 果たして、塾生の皆さんはどう受け止めたのでしょうか? 今回はセッションの内容だけでなく、6カ月にわたって受講してきた感想についても書いてもらいました。

 近年、出版業界や編集者の方々は多忙を極め、出版後のプロモーションに十分なリソースを割けない現状があります。だからこそ、自分の書籍は自分で動かしていかなければならない。この課題に対して、塾長の14冊目の著作『異端のチェアマン』出版時の実例を交えた解説は、非常に具体的で学びが深い内容でした。

 後半では、6つのテーマを軸に、現役編集者である森さんが語るセッションが展開されました。ブックライターの厳しい現実、企画づくりのポイント、生き残れるライターの条件など、普段はなかなか聞けない貴重な内容ばかり。2時間30分という時間があっという間に過ぎ去ったと感じるほど、濃密なひとときでした。(眞木優)

 当初はおっかなびっくりで参加した徹壱塾第1期。スタートは昼間の熱がまだこもる夏の夜。そして最終セッションは、木枯らしに窓ガラスがカタカタと鳴る乾いた空気の中で行われました。こうして振り返ると、短いようでいて確実に時が流れていたことを感じます。

 徹壱塾は、塾長が28年間培ったノウハウを伝授する場であると同時に、サッカーというジャンルに限らず、メディア全体へのエールでもあると感じました。出版不況が叫ばれる昨今、このままで良いのか?  PV数さえ稼げればコタツ記事で済ませていいのか?  そうした状況では、この国の「読む力」も「考える力」も衰えていくのではないか。

 雑誌の相次ぐ廃刊でライターが育つ場がなくなり、編集者も多忙で余裕を失っている。そんな中、唯一頼りにできるのは書籍ではないか。どんなにデジタル技術やAIが発達しても、本という存在がなくなることはない。だからこそ、この時代にブックライターを目指すことには大きな意味がある——。半年間を通じて、塾長のそんな熱い想いを感じました。(松本佳世子)

 1期生の皆さん、こちらこそ半年間お付き合いいただき、ありがとうございました。皆さんの熱意に応えるべく、試行錯誤を交えながらも、何とか徹壱塾の第1期を終えることができました。この経験をしっかり反映させながら、来年1月からの第2期に臨みたいと思います。

■第2期はリアルとオンラインのハイブリッドで

 徹壱塾には、卒業証書はありません。その代わり塾生ひとりひとりに、メッセージ入りのポストカードを手渡しました。その後は森さんを交えて、いつもの台湾料理屋で打ち上げ。こうして無事に、徹壱塾の第1期を終えることとなりました。

 さて、来年1月10日に開講予定の徹壱塾の第2期は、ただいま塾生を募集中です。第1期はリアルでのセッションのみでしたが、第2期は遠方にお住まいの方でも受講できるように、リアルとオンラインのハイブリッドで開催。また、毎回のセッションを復習できるよう、アーカイブも残します。

12月9日より、YouTubeにて「#徹壱塾」説明会の動画を公開しました!

 徹壱塾に少しでも関心を抱いた方は、ぜひとも上記リンク先のYouTube動画をご覧ください。徹壱塾の詳細は、こちらでもご確認いただけます。

■宇都宮徹壱ブックライター塾(#徹壱塾)第2期概要

・受講料:110,000円(税込み)
・定員:11名(申し込み順。定員に達した場合、6カ月後に開催する3期生のエントリーとなります)
・開催日:毎月11日前後(18:30〜21:00)
・会場:「factoria」東京都杉並区西荻北2-3-9コメットビル6F

※ 受講ご希望の方は、標記を「徹壱塾受講希望」として、以下の要項を記入したメールをお送りください(2024年12月15日締め切り)。

・お名前
・ご職業
・連絡先(メール・携帯電話)
・ライターとしてのキャリアの有無(ある方は年数も)
・メインの受講はリアルか、オンラインか
・志向するノンフィクションのジャンル
・当塾で学びたいこと、期待することなど
※ 事前の説明会をご希望の方は、その旨お知らせください。

メールの送り先▶infotetewm@gmail.com

 
 折り返し、事務局より受講までのご案内を返信させていただきます。募集期間は12月15日まで。新たな塾生との出会いを心待ちにしております!

<この稿、了>


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宇都宮徹壱
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