猫に生かされてきた
人の不興を買うのが恐ろしい。加害恐怖がある。それで「いい人」として生きている。仮面の下で思っていることを書こうと思う。
ぼくの本心は冷笑、嫉妬、憎しみに満ちているから、書くことによって人を傷つけるかもしれない。そう思うと手が震え、心臓が締め付けられ、背中が凍る。
人の不興を買ったように感じると死にそうな不安を感じる。
「死にそうな不安」というのは比喩ではない。本当に死にそうなのだ。強迫神経症の人なら、何か気懸りなことがあった時に襲ってくる体感があるはずだ。その体感から逃れようと強迫行為を行う。あの「死にそうな不安」なのだ。
それで、人と接する時は、たとえ、道で見知らぬ人とすれ違う際も「いい人」の仮面を被って、全力で「いい人」を演じている。
そんな人生を小学三年生から送ってきた。家族にも仮面を被っていた。素の自分を出せるのは猫といる時だけだった。
人に好かれるためにできるだけの努力はしてきたが、これまでの人生で友達ができたことがない。
猫には、不思議と、好かれる。
ありのままの自分でいても、猫はぼくを嫌わない。不思議である。
猫がいなければ生きていけなかったと思う。
これも比喩ではないし、誇張でもない。