自分の中に原因を探す
あいつのせいで負けたんだ。
今日の審判最悪だったから負けたんだ。
グランドがあんなんじゃ、練習の成果なんて出せないよな、だから負けたんだ。
負けた理由を探して口にする子に話した。
確かにそういう理由もあったかもしれない。
その負けた原因が無ければ勝てたかもしれない。
でもな、自分にはどうにもできない原因を探しても、変えられないよ。
また次の試合の後でも、同じような話をしたいのかな?
何もかも悪いのは自分だと考えるのは辛い。
辛すぎて鬱になることもあるだろう。
しかし、自分の中に原因を探さなければ、成長はできない。原因を見つけて対策しないと、解決できない。
精一杯走っていないと思うチームメートが居るなら、その人の分まで自分が走ればいい。それだけの体力がないなら、体力をつければいい。それができたとき、間違いなく成長している。
そして、そんな背中を見て、そのチームメートの心にも変化が起きているかも知れない。
誰かのせいにすれば、心は苦しみから逃げられるかもしれないが、それは一時的なものだ。また同じ苦しみを繰り返すだろう。
乗り越えるには成長するしかない。自分自身が伸びるしかない。
自分の間違いを見つけるのとは違う。自分を伸ばすための理由を探すんだ。必ずしも自分が間違っていると考えなくていい。改善できる余地を探せばいい。
そう考えることができれば、鬱になるほど自分を責める必要はない。
それができたとき、次の戦いで、努力の成果が見える。それだけでも、嬉しいものだ。