さよなら2020年
日付けは変わって、今年最後の一日になった。
この1年について、2つ書いてみたい。
まずひとつ。
今、こうして生きていることに感謝する。ここに書き綴り始めたのも、四月上旬の時点で、もういつ死んでもおかしくないと不安にかられたからだった。
海外で、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、日本でも医療崩壊が起きると思っていた。しかし、ここまで持ちこたえている。
医療関係者の命懸けの対応に、心から感謝する。
この1年で、人との距離が変わった。どちらかと言えば、心地よい方に変わった気がしている。これまで、無頓着に距離を詰められることが多すぎた。特に満員の通勤電車では、人権なんて無かったように思う。
ただ、その一方で多くのスポーツがやりにくくなっているのも事実だ。そこは悲しい。身体を寄せ合い戦うような競技は少し難しいだろう。
それだけじゃなくプロスポーツは、観客からの収益をあげにくくなっている。未来の選手たちの夢を奪うことにならなければいいが、と思う。
何とか、この問題を乗り越えてもらいたい。
ふたつめは、30年近く勤めた企業も、事業環境が大きく変化してきたことで、早期希望退職の募集があり、それにのって退職した。辞めてから、今はまだ、働かずに過ごしている。
生きるために仕事をしていたはずが、働くために生きていたと、改めて気付かされた。
定年までの年月とその後の年月を考えたとき、そろそろ違う生き方をする最終チャンスのように感じた。今は、次の生き方の準備をしながら、心身の調子を整えている。
収入がないこの期間に、もっと焦りを感じるかと思っていたが、すごく心地いい。自分で毎日やることを決めながら楽しく過ごしている。
自分がやりたいこと、出来ること、社会が求めていることを、じっくり考えている。改めて勉強し直していると、会社で働いていたときに上手く行かなかったことの原因が見えたりもする。まあ、余裕がないサラリーマンだったなあと思う。
今年の1月には想像もしていなかった大晦日になった。でも実は、近いうちにそうしたいと思っていた状態になった。
市場環境の変化も含めて、きっと必要なことが起きているんだと思う。
この変化に対応できるかどうか?来年は、勝負だ。一筋縄で行かないかもしれないし、難なく乗り越えていけるのかもしれない。難しく考えずに、目の前の一歩をしっかりと踏み出していこうと思う。
今夜のように激しい風が吹くこともあるだろうけれど、素敵な星が夜空を飾る日もあるに違いない。カラッと晴れて爽やかな風が吹く日も、乾いた心に優しい雨を降らせてくれる日もある。
楽しい1年を向かえたいものだ。
様々なことに感謝して、笑顔で過ごしたい。
喜んでもらえる仕事をするぞ。新しいチャレンジを楽しむぞ。
今年1年、ありがとうございました。
来年1年、よろしくお願いします。
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