働かずに過ごした2ヶ月
仕事を辞めてから2ヶ月が経とうとしている。毎日、ジムへ行ったり本を読んだり、隠居した人のような暮らし。もっと焦りが生まれるかと思っていたけれど、そうでもない。
公孫樹の葉が、全て落ちたのを見て、もう冬になるんだなあって思った。それに気付いたというか、考えたことがなかったことに、驚かされた。
毎日、通勤電車に揺られて出勤し、終電の後にタクシーで帰っていた頃に、そんな季節の移ろいを感じる余裕はなかった。
大学を卒業した後、2ヶ月も仕事をしなかったことなんて無かった。
季節が変わったことに気付かない暮らしって、幸せなんだろうか?それだけ夢中になれる仕事があることは、幸せなんだろうか?
生きるってなんだろう。
働くってなんだろう。
そんなことを思う。
暮らしの合間に働くのと、働く合間に生きるって、全然違うよなあって思う。
一方で、多くの仕事は、誰かの役に立つことだ。
働かないということは、役に立っていないということでもあるだろう。
さて、この先、どんなことをしようかな。
今夜も長い。
ゆっくりと考えながら目を閉じよう。