社会的距離戦略時に自宅でよりよく過ごす
新型コロナウイルスに関連するニュースが絶えない毎日ですが、皆さんはどう過ごされていますでしょうか。最近は外出や大型イベントの自粛など、多くの人が接触する機会を減らすように呼び掛けられることが多くなりました。
このような、ウイルス感染を防ぐために社会場面での多くの人の接触を避けるためにとられる対応は「社会的距離戦略」(Social distancing)と呼ばれ、最近ではテレビニュースや雑誌の記事などで目にすることが多くなりました。
社会的距離戦略については、BBCがわかりやすい解説動画を公表しています。
社会的距離戦略をとる理由として、雑誌『WIRED』の記事では3つの目的があると紹介しています。具体的には①最終的な感染者数を減らすため、②病院などの医療システムへの過剰な負荷を避けるため、③ワクチン開発のための時間を稼ぐため、の3つになります。
確かにこれらの目的のために、外出や大型イベントを自粛することは合理的だと言えますが、外出する機会が減るというのは、それまでの生活が外に出ることが多かった人ほど、とてもストレスに感じるものです。
特に今回は、新型コロナウイルスに感染するリスクが高いとされる高齢者や、基礎疾患を持っている方は外出機会を減らすことがより強く推奨されており、生活のリズムの変化をより強いられる立場にあります。
そこで英国における作業療法士の職能団体(Royal College of Occupational Therapists: RCOT)は、”Staying well when social distancing”「社会的距離戦略時に(自宅で)より良く過ごす」と称して、自宅でよりよく過ごすために気を付けるべき10個のことを提案しています。
この記事の原案を考えていた3月24日時点では、社会的距離戦略を取る必要がある(すべての)人々へのガイドのみが掲載されていましたが、その後お子さんがいる両親の方向けの内容や、社会的距離戦略により行動が自粛されている作業療法士を対象とした内容も追加されていきました。
ここでは参考までに、すべての人を対象としたガイドの概要を掲載してみました(原文は英語です。掲載した日本語訳は筆者が概要を示すために訳したものであり、厳密な翻訳ではありません)。
RCOTによる上記のアドバイスは、休日の行動が制限されたり、職場や通っている施設によっては自宅での生活を強いられている方々も参考にできると思います。これからどうなるかわからない現状で、自宅での生活をよりよくするため、今から意識できることがあったら取り組んでみてはどうでしょうか。