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淡路島の社を巡りて~第捌社目 恵比寿神社(旧淡路町松帆)

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【由緒略歴】

詳細不明。江戸中期に描かれた古絵図には「松尾嵜」とある。
神社は見当たらないが、古い時計台のような絵が描かれている。
南西には「狙板山古城」とある。
また昭和39年の『津名郡神社誌』にも掲載はないため、由緒などについて判ることは殆どない。

こちらのブログ『平凡な、おっちゃんの足跡』には西宮恵比寿との関係などが書かれていますが、小生には何とも判断しがたいところである。

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鳥居に定礎があり、1971年に漁協が奉納したとあるので、漁業の神様である恵比寿さまを奉り昭和46年に新築したものと思われる。
となれば、岩楠恵比寿神社から分祀した可能性も考えられる。
ちなみに、岩楠恵比寿神社は古絵図にも描かれているため江戸中期にはあったことが確定している。

【境内地・その他】

藤原定家が『新勅撰和歌集』で「来ぬ人を松帆の浦の夕凪に 焼くや藻塩の身もこがれつつ」と詠んだ松帆の浦(松帆崎)。
『ブラタモリ』で放映された松帆台場跡も近くにある。
尚、銅鐸が発見された南あわじ市松帆とは別所である。

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【意匠・彫刻】

小さなお社であるが、銅板葺きで千木もある立派なお社である。
正面が明石海峡(海面)に向いていることからも漁の安全を祈願したものと解る。
海上からも朱の鳥居がよく見えることであろう。

狭間:華、虹梁・木鼻:雲、懸魚:華(六曜)、降り懸魚:雲

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【祭礼・だんじり】

不明。綺麗にされているので祭祀はあるかも知れないが、だんじり祭りは無いと思われる。御神輿の宮入はあるようである。

【編集雑記】

鳥居の目前が海岸となっており、淡路島から明石海峡を眺めるのに絶景のポイントである(※明石海峡は潮の流れが早いため海水浴などは不可)。
明石海峡大橋とのセットでの撮影も絵になる場所である。
但し、水産加工場の間を通り抜けないと行けないためアクセスが良いとは言えない。

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参照文献『津名郡神社誌』等

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