事業によるQAの違い
前職では第三者QA(サードパーティQA)、今は事業会社QAチームにいるので、じゃ実際に何が違うのかをつらつらと書いてみよかなと。
あくまで、経験からの個人的な違いを含むのでご注意を。
多分、全部が全部そうではないと思うけど。
実際にそうだったのでって感じくらいで読んでみてください。
1. 組織の位置づけと役割
第三者QA:
外部の企業や専門のQAサービスプロバイダーがテストを実施する。
独立性が確保されており、客観的な評価が可能です。
クライアントのプロジェクトに対して外部から品質保証を提供するため、様々な業界やプロジェクトに対応する経験があります。
第三者QAも様々あり、金額やテスト結果のバラつきや、個々の違いがある。
事業会社QAチーム:
企業内部に設置されるチームです。
会社の製品やサービスに特化した深い知識を持っています。
長期的な製品開発の一環として、継続的な改善とフィードバックを行います。
QAと開発の距離が近いため、QAを円滑に進めやすい場合もある
2. 利便性とコスト
第三者QA:
専門知識とリソースを提供するため、特定の期間やプロジェクト単位で契約することが多いです。
初期コストは高い場合がありますが、内部でQAチームを維持するコスト(給与、トレーニング、設備等)を削減できます。
事業会社QAチーム:
内部リソースのため、プロジェクトのニーズに応じて迅速に対応できます。
長期的な運用コストは低くなることが多いですが、初期設定と継続的なトレーニングに費用がかかります。
3. スキルと専門知識
第三者QA:
幅広い分野や業界の経験を持つQAエンジニアが多いです。
最新のツールや技術に精通していることが多く、迅速に新しい環境に適応します。
事業会社QAチーム:
企業の特定の製品やサービスに特化した深い専門知識があります。
企業文化や開発プロセスに精通しているため、内部のコミュニケーションがスムーズです。
4. 柔軟性とスケーラビリティ
第三者QA:
プロジェクトの規模や期間に応じて、柔軟にリソースを増減できます。
複数のプロジェクトを並行して管理する能力があります。
事業会社QAチーム:
チームの規模やリソースが固定されている場合が多いです。
長期的な戦略に基づいた計画を立てやすいです。
5.まとめ
どっちも良し悪しはある。
QAを内部で抱えるには、コストが一定以上必要となるし、QAが仕事できるボリュームが定常的に必要だったりデメリットも多い。
第三者QAの場合、何をどこまで頼むかにもよって金額や品質に違いがでやすい。
次回は、少しお金の話についてふれてみよかなと考えつつ。
今日はこのへんで。