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フォロワーの性癖を収集した件

 文章を書いていると、時折リクエストやアイデアが読者から寄せられることがある。例えばお題箱なんかはその目的のためのサービスであるし、最近ではskebやPixivリクエストなどの有償サービスも拡充されている。

 私は性欲10割の文章が大好きなので、こういうものを無限に浴びていたいという欲望に駆られている。そのため、時折無償リクエストと称して読者から読みたい作品について以下のように要望を集めることがある。

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 一例をあげると、拙作の「トラップ・メイカー」などは読者からの強制コスプレ女装小説が読みたいという希望を受けて書いた作品である。この時点で随分と過激な性癖だ。しかしこれは序の口に過ぎない。今回は、読者から収集した性癖のうち、興味深いものを取り上げていこうと思う。

序章~何喰ったんだ君ら~

 性癖は星の数ほどあるといえど、流石に一般に受け入れられ難い性癖というものは存在する。例えばマトリョーシ姦(妊婦の胎内の胎児を孕ませ、その中の胎児も孕ませ……という多重懐妊の構造をマトリョーシカになぞらえた性癖)やドラゴンカーセックス(ドラゴンが車に対して性交渉を行っているさま。理解できない諸兄も多いかもしれないが、ふたなり女騎士がショタゴブリンのケツにちんぽ突っ込んでいる様子と相似である)、もう少し大衆受けするところでいくと箱化やチクチンなど、ここに記すには余白が少なすぎるほどだ。

 私はインターネット歴がそれなりに長く、かなりの性癖を見てきた自負はあるものの、数百という読者の性癖の中には思わず面食らってしまうものも存在した。その中でもパンチがあったものを紹介していこう。

食べるのが好きな少女が金髪でエルフ耳になって、露出度の高い衣装しか着られない(ビキニ+@ぐらいが限度)上に竹(タケノコはダメ)しか食べられない体になってしまった少女の話。
生まれつきそういう体だったことになっているので給食は特別メニュー(竹)だったり、クラスの男子も「エロくね?」とは思うけどかわいそうだからあえて触れないやさしいせかい。

 バンブーエルフじゃねぇか!!!

 バンブーエルフとはインターネットで「イヌー界隈」などと呼ばれる人たち――具体的に言うと長編漫画で5,6ページしか出てこないなんかよくわからない奴の話を延々と擦り続けている人たち――が「森林でなく竹林にいるエルフ」というアイデアで話し合っていた際に生み出された概念である。

 武器は竹やり。弓矢も竹。竹を噛みちぎれるほど強靭なあごをもつなど、集団幻覚のような討論が行われていたが、断じて性的な目で見るようなものではないだろう

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 しかしながら私のお題箱には竹しか食べられない女子に興奮を覚える輩が生息しているので正直に言ってめちゃくちゃ生きづらそうだなぁとは思っている。誰か彼を救ってやってくれ。

 次の性癖に行こう。所謂百合やレズといったジャンルはかなり大衆受けするジャンルだろう。evil InternetことTwitterには毎日のように一次・二次を問わず百合創作が溢れかえっている。無論私も好きなので、Twitterで時折百合の話をする。当然そうなると、百合を書いてほしいというリクエストも来る。

 相手の社会的信頼を下げることにより依存度を上げるタイプのカスレズvs宇宙から来た謎の寄生生物に取り憑かれた女
 今日も今日とて獲物を探すカスレズだったが最強に股間にきた女は既に謎の寄生生物によって乗っ取られていた。
 得意の信頼下げも数日に一度意識を飛ばされ奇声を上げ、服を脱いで電柱を登ることを繰り返し既に社会的信用が皆無の宿主美人には通じない。
 カスレズとしてのプライドから必ずや寄生生物を駆除し、宿主美人を正気に戻して依存させると決めるカスレズ
 一方謎の寄生生物もカスレズの体に目をつける
 三つ巴の戦いはどこへ向かうのか

 お前の性癖がどこに向かってるんだよ

 いや……カスレズって何? 寄生生物を噛ませる必要はあるのか? これはあれか。エイリアンvsアバターみたいなものだろうか。勝手に戦ってくれ。

 というか仮に私が本当にこれを書いた場合、君は喜ぶのか? 胸に手を当てて考えてみてほしい。

 次はまとめていくつかの性癖を紹介しよう。

 読者の皆さんは強制コスプレ女装というジャンルを知っているだろうか。強制的にコスプレ女装をさせられる男を描いたジャンルである。主に私の周りで大人気だ。

 強制女装自体は古くからマゾ向けやSissy(女々しい男を指すスラング。マゾホモやメス堕ちに近い概念だろう)などのジャンルと並行して成長してきたジャンルではあるが、私の知る限り強制コスプレ女装は比較的新しいジャンルと思われる。もっとも、島風君などを見る限り、ジャンルとしては存在していたが名前がついたのは最近、というだけかもしれない。

 さて、私は強制コスプレ女装をフォロワーの要請によって書いたのだが、私がコスプレと聞いて想像したのは、ゲームや漫画のキャラクターのコスプレである。どのキャラにするか決めかねたのでTwitterのアンケートで投票を募ったのが、所謂性癖戦争の発端である。

 それから改善を続けた性癖戦争は、キャラクターと推薦文を提出させる予選と、フォロワーたちの投票によって決定する決勝という、二段構えの戦いへと変化を遂げた。無論、面白いのは予選の推薦文なので、幾つか見ていこうと思う。

(オリオンの強制コスプレ女装小説の希望)
アルテミス、ではなくオリオンです。しかしその性質上必然的にアルテミスコスプレをすることになります。アルテミスコスプレをさせられた上に特殊なカラコンや耳栓で聴覚及び視覚を完全に奪われます。そして、ぬいぐるみで作られたオリオン側のマイクやカメラから送られる情報が、耳栓やカラコン裏に反映されることでようやく視覚、聴覚を得ることができるわけです。カメラやマイクの性能はあまり良くなく、必然的にオリオンぬいぐるみを大きく動かして人前に見せつけて、話を聞くときなどは相手側に突き出す必要があります。傍目から見ると自分をアルテミス・オリオンだと思っている異常者の完成です。

 何喰ったらこんなの思いつくの?

(重装部隊AGS-30の真ん中の子の強制コスプレ女装の希望)
榴弾射出装置に両手を溶接された状態にされる。両手で抱えて移動しないといけない。両隣の2人は、マネキンであり、棒か何かで繋がれているので一緒に移動することが可能で、手元や胴回りは脳はコントロールだかなんだかで操作可能なので、それで日常生活の作業をさせることになる。当然非常に操作性は悪く、大変な苦労をすることになる。

 どうしてそんなニッチなところを……

(スチェッキンウェディングの強制コスプレ女装の希望)
 着せられた状態で、あのタイツ?的なところから快楽物質が出る中で、射精する前に仲悪かった男と元カノの結婚式に乱入して、手から外れないチャカ(リアルな発砲音と煙が出るケチャップ発射機)で元カノのウェディングドレスを赤染にしなくては脱げない条件をつけられる。ウェディング痴女女装コスプレで快楽物質により下着的なところフルボッキでパンパンにして赤の他人からは嫌いな男を元カノから略奪しにきたとしか見えない状態にされて、共通の友人や顔馴染みの2人の家族、その他の人々目の前で彼女をチャカ持って追いかけ回し、ドタバタの果てに押さえつけられてその刺激で射精しつつ人生の終わりを感じて欲しい

 親の前で朗読しつつ人生の終わりを感じてほしい。

 上記はごく一部であり、第10回まで回を重ねた性癖戦争は予選だけでも40程度のキャラが集まるほど読者に好評である。

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 それはそれとして性癖がめちゃくちゃ濃いし面白いので私以外の方々にもぜひやってもらいたい。確実に盛り上がること間違いなしだ。

作者の強制コスプレ女装を望む読者たち

 先ほど、強制コスプレ女装というワードが飛び出したが、当然これはニッチなジャンル、もとい過疎ジャンルである。このジャンルの文章の大体1/4くらいが私の作品だし、あまりにも飢え過ぎたフォロワーが10000円で書いてくれと言いだしたほどだ。

 当然、ニッチなジャンルであればそこから得られる性癖も濃いものとなるし、それどころか作者たる私に対して鬱屈とした感情をぶつけてくるものも少なくない。

ぴぴけ先生、ネゲヴ強制コスプレ羞恥地獄編。フォロワーを増やしたいぴぴけ先生の思惑と、小説を読みたい謎の洋服職人の思惑が一致し、女装すればフォロワーが増える普遍的事実に基づき、職人がぴぴけ先生へと一方的に脱げないネゲヴ衣装を送りつける。
規定数の小説を期間内に書ききればコスプレから解放されると知ったぴぴけ先生だったが、職人がぴぴけネゲヴ設定を元に衣服と設定を作成したため、極めて興味が移ろいやすくなってしまい全く小説を書き進めることができない。そしてタイムリミットが刻々と迫る。
ここで新たな蜘蛛の糸が垂らされる。なんと、女装自撮りをSNSにアップすれば書き切るための期間が伸びるというのだ!その自撮りが顔出しやえっちなものなどの際どいものほど期間が長くなるのだった。
緊急避難としてえっちな自撮りを上げまくるものの、それによってフォロワーの爆増を招いてしまう…。ついでに謎のクラッカーによって書くべき小説の増え方がfloor(pow((10*d),2))にされてしまうのだった……。

 つまり私のコスプレ女装小説のリクエストが飛んでくる

 恐ろしいのはこれは別に珍しくもなんともないということだ。

アイコンを変えたら中身も変わりましょう
ある朝「ピンポーン、宅配便です」という音とともに私、AAA114514はまどろみから目覚めさせられた
宅配便など頼んだ覚えはないのだがと未だ夢の途中の眼をこすりながら玄関を開けるとそこに宅配員はいなく置き配済みという荷物だけが存在した
記載には差出人の名義がなく日用品としか書かれていない何事かと中身を確認するとその直後私の顔は呆れと怒りに彩られた。
これは……ハンドガンだろうか。
柔らかく滑らかな手触りの衣装の中で、冷たい金属の光が異彩を放っていた。
手に持ってみるとズシリと重たく、傍目から見れば本物と見分けがつかない。
「……いや、何マジになってんだろう」
男が着る衣装ではないし、銃も自分には似つかわしくないものだ。
返品しよう、誰のイタズラだ――?
「……え?」
箱を閉じようとした手が、ヘッドドレスとウィッグを手に取っていた。そのままそうするのが当然のように、ウィッグを被りヘッドドレスを装着する。
「な、なになに……!?」
手の自由が効かない、そう認識した時には指は次の工程へと進んでいる。箱の中から取り出すのは、シェーバーにクリーム。そしてメイクセット。次に何が待ち構えているのか、想像がついてしまう。
みたいなのを思いつきました
ややメタネタではありますが、物語の筆者が物語に取り込まれるというシチュエーションが好きなので。
亜種ということで、本来の性癖戦争では起きえないことが起きるのも良くないですか?AAA114514先生がPPKのコスプレをさせられちゃっても良いのでは??

 私のお題箱には時折強制コスプレ女装SSが投げ込まれる。これとかこれとか。というかそもそも私は自分自身の強制コスプレ女装小説を書かされたことがあるし、上のものはあるフォロワーが書いてくれた。書きやがったの方が正しいかもしれない。

 (補足:AAA114514とは私の古いハンドルネームである。自分自身のPPKコスプレ女装小説を書いたときにフォロワーへの当てつけで名前をぴぴけに変えたところ、戻すタイミングを見失ってしまった。)

長文性癖

 長文性癖とは、長文の性癖のことである。

マゾレズ逆調教失敗四肢切断
 マゾレズは理想のパートナーに飢えていた。
 己のマゾさを満足させる、ちょうどいい塩梅のサドレズがいなかったためである。
 そんなおり、見た目だけは理想のノンケ女を見つけたマゾレズは相手を理想のサドに仕立て上げる『逆調教』を思いつきそれに着手する。
 当初想像以上に逆調教は上手くいき、ノンケ女は確実にマゾレズの理想のサドレズへと進化していく。
 プレイ上では完全にサドレズが上位であり、マゾレズを組み敷いていたものの、現実ではそもそもマゾレズが仕掛けた舞台である以上手綱は完全にマゾレズが握っており、プレイと現実のギャップに二人は苦しむ。
 しかしなんらかのきっかけを機にプレイサドレズはマゾレズの現実における支配を抜け出し始める。
 やがて彼女はマゾレズのコントロールを抜け出し、マゾレズによって見出された素質に開花、本当の意味での支配に乗り出す。
 しかし元はあくまでマゾレズが仕掛けた関係である以上、サドレズが支配してマゾレズが支配されるという構造はどこまで行ってもマゾレズの企図したものを抜け出す形にならない時がついたサドレズは、マゾレズからのメタ的な支配から抜け出そうと先鋭化していく。
 当初は困惑したマゾレズだったが、これこそが自分が求めていたプレイだと気がつきサドレズに付き従うが、あくまでマゾレズが従う以上、その関係それ自体はやはりマゾレズの企図を抜けでるわけではなく、それに気がついたサドレズはますます苛立ち、更なる先鋭化をすることになる。
 どちらが支配しているのか、支配されているのか分からなくなりながらも先鋭化し過激化し続ける二人の関係はやがて日常生活にまで及びそれを破綻させつつあるところにまで及び始める。
 このままでは自分がある意味では支配されたまま共倒れになることを危惧したサドレズは、絶対的な肉体の損壊を伴う四肢切断を行うとし、さらにその後はマゾレズを捨てることを宣言する。
 マゾレズは極まったサドレズの提案に恐怖するが、この現状こそが本当の意味でのサドレズによる支配であると理解し、恍惚する。
しかしその一方で仮にそれを受け入れれば結局のとこのこれまでと同じマゾレズがあくまでマゾヒストとしてのシチュエーションの主導権を握っている状況に戻ってしまうこともまた理解してしまい、また自分が抱いている恐怖や嫌悪も本物であると気がつき、躊躇う。
 むろんサドレズもバカではなく、それには気が付いているが故にここまで取り返しのつかない欠損を提案したのであり、マゾレズが拒否することを見越していたのだった。
 しかしもしマゾレズがそれを受け入れればマゾレズのみならずそれを実行した自分も社会的に終わることを完全に理解しており、こちらもまた後戻りができないところにまで来ていた。
 そしてその状況に置かれていることもまた自分が実質的にマゾレズに支配されているとちうことを示しており、さらには完全な状況の決定権もマゾレズが握っているということを決定的なものにしていた。
 互いにあまりに大きく膨れ上がった賭け金、最後に支配者たるマゾレズが下す決断は……

 長い

 私はこれが来た時滅茶苦茶にテンションが上がったが、改めて見返してもめちゃくちゃ長いのは事実である。この性癖をもとに実際に書いたのがこちらである。

 というかサドレズ(サドのレズ)とマゾレズ(マゾのレズ)は一般に使われる用語なのだろうか。マゾホモ(マゾのホモ)はよく見かけるのだが……。

 さて、同様に様々な長文性癖が送られてきているので、ここで幾つか見ていこうと思う。

 幼児化について語ります。
 まず、幼児化に限らず、肉体と精神の齟齬から生まれる葛藤や困惑がぼくのフェチであります。さらにぼくは弱体化が好きなのです。強者だったものが弱者の器に閉じ込められ、その器の力しか発揮できないというシチュがぼくの好みであります。
 幼児とは社会的弱者です。制度や法律的にも幼児にしかない特典があり、無条件で幼児とは守られるものであるという共通認識があります。気張った人間であっても幼児相手に警戒する人はまずいないだろうし、態度を軟化させるでしょう。
 しかしまた幼児とは社会的に「ひとり」として認められない側面があります。電車料金が幼児は無料であるように、保護者の随伴があって初めて社会に出られるのです。
 幼児とは一人でいることを社会的に許されないほどに「弱者」の象徴なのです。
 そんな幼児の器に自立した一人前の「大人」の精神が宿ってしまうというシチュが至高なのです。筋力低下、知能低下は当然として、社会的な地位をも弱体化させるのが幼児化の魅力の一つと言えます。社会から厚い恩恵を受ければ受けるほど、その人物は自分の弱体化を意識せざるを得ないのです。
 幼児が社会的に行う行為はお遊戯です。遊びを通じて幼児は家族以外の他人と知り、自分の肉体を知るのです。逆に言えばお遊戯以上の行為(勉強、労働)は許されないし、出来ないであろうという社会的なまなざしがあるとも言えます。こうしたまなざしもまた幼児化した元オトナの羞恥をあおるのです。お遊戯をさせられるたびにその人に「こんなお遊びをさせなければ自分も他人も認識できない未熟な存在」であると周囲に思われていると無言のうちに告げることができます。
 幼児の集団に入れさせられるという行為も幼児化シチュの常套句です。幼児と同じ服を着せられ、同じお遊戯をさせられ、そしてその成果物も幼児と同レベルのものであれば、元オトナは自分の立場を実感せざるを得ないでしょう。その人がもし子供嫌いで「幼児なんておもらししてうるさいだけのガキだ」などと思っていようものならさらに良いです。自分が今までそうして見下していた存在の集団に溶け込んでいると意識させることができるからです。その人を苦しめるのはその人が持っていた幼児への偏見なのです。
 赤ちゃん化はぼくの好みには該当しないところが2点あります。
 一点目は社会との接点がなさすぎることです。基本的には赤ちゃんの生活は保護者と一対一の関係で完結します。それ故、社会からのまなざしで羞恥を煽るというシチュがしにくいのです。
 二点目は身体の自由が利かなすぎることです。幼児化の魅力のひとつにすることなすことが未熟な形で出力されるというものがあります。話せば舌足らずになり、歩けばよちよち歩きですぐに転ぶ…などです。できるのに完全ではないという中途半端さが、全くできないという状況よりも羞恥を煽ると感じるのです。
 幼児化とは、肉体的、精神的のみならず社会的な「弱体化」であり、それでいて完膚なきまでに力がなくなるのではなく、ほんのわずかに力があるというもどがしさで羞恥を煽る最高のシチュエーションであります。
あと、理屈とかどうでもよくて、ぼくは幼児化が好きです。
幼児化SSください。

 幼児化について語られた。幼児化SSは何本か書いたのでしばらくそれで我慢しておいてほしい。

 幼児化もニッチなジャンルであるが、それでも恥辱や羞恥などとの接続が容易なため、比較的市民権を得ているジャンルであろう[要出典]。

 優れているが高慢な人間が因果応報で人生転落しそれでも生きていかなければならない話+依存性の百合を希望します。
 具体的には下記のような要素を盛り込んだ話になればと。
 女子校クラス序列二位の美少女(派手・奔放・意識高く欲深い・体育会系部活準エース・お金持ちな家庭を鼻にかける)が一位の優等生(清純・献身的・優しすぎる聖人・生徒会役員・家は実は裕福がそれを表に出さない)に嫉妬して人生をめちゃくちゃにしたいと願い望みがかなう話。
 成績等は得意不得意あれ全体では互角だが自身の劣ったモノに対する苛烈で高慢な態度(そして一位ちゃんはそれをたしなめるのが常)からどうしても一位ちゃんほどの人望を得られない二位さんはふとしたことから手に入れた(クラスカースト下位のオタク少女が読んでいたのを「お借り上げ」したもの)
 怪しげな本の中にある「超常存在との契約により他人の人生を狂わす呪術」を面白半分、半ば本気でそうなればいいのにと郊外の廃屋で実践してしまう。
 すると実際に二位さんの声にその望み叶えますと応えるモノあり、怖くなった二位さんはその場から逃げ出すが同時に少しだけ期待に胸を膨らませて家に戻る。
 二位さんはその日夢の中で鏡の前に立っていた。学校でトップクラスの、と言っていい美少女の姿が靄にかかり変化していく。
 黒の美しい髪は癖の強い天然パーマのくすんだ金髪に、頬にそばかすができたと同時整っていた目鼻立ちはぷっくらした鼻にたれ目の
 あまり大きくない目、どこか間の抜けたぎりぎり褒め言葉を探すならかろうじて愛嬌があるとも言えなくはないものに変わる。
 あ、と驚く間もなくすらりとした肢体にも変化が訪れる。クラスで一番だった身長が縮むと同時にその分とばかりに全身に脂肪がついていく。
 型の良かった胸は一回り大きくなったが張りには乏しく、すらりと長かった脚は目に見えて短く。胴や首周りにもうっすらもっちりと肉が増える
 愛らしい言い方をすればぽっちゃりとした印象に変わり果てる嫌だと首を振ると腕や足や腋や恥部にもっさりと毛が生えてくるのも感じられた。
 腋からつんとする体臭が鼻に届き、それを見届けたと同時に視界がぼやけて視力が落ちたのだと直感する。
 やぼったい眼鏡がかけられると、ようやく見えるものは以前の半分ほどに戻った。
 信じられないという間もなく胸の奥に性的な衝動が生まれる。やがて醜い身体を慰めるように衝動的に自分で自分を慰める行為を始めてしまう。
 だらだらと流れる汗でびしょびしょになりながら合唱部に誘われた事もある美声が小さなくぐもったあまり耳障りの良いものではないモノに変わっていることに気付いたのもその時だった。
 それらの変化から逃げようとしても逃げられない。鏡の中には情けない少女の浅ましい自慰する姿が映りそれが自分だという絶望感と不思議な高揚感に満たされながらやがて朝が来る。
 そして二位さんは目を覚ます。それはいつもの自室ではなく、住み込みの使用人にあてがわれる――そんなものは以前の自分の家にはなかったが――小さな小さな部屋だった。
 頭の中に入ってくる記憶、自分は海外赴任していた両親の家にやましい動機から忍び込んだ身寄りのない娘で紆余曲折の末に(今では元)両親の慈悲で住み込みとして住まわせてもらっている人間なのだと。
 自分の居た立場には自分がちゃんとおり(その声は前日に聞いた超常存在のものだった)二位さんは血の繋がらない慈悲で家に住まわせてもらってるだけの存在になっていた。
 学校でも元二位さんの立場は変わっており、成績は国語系教科は日本語理解が一部怪しくダントツのドベ、それ以外は平均点のギリギリ下程度。
 外国人という事もありクラスカーストも最下位ではなく目立ったいじめの対象などではないが望めるのはからかい半分のマスコット的存在がせいぜい。だがそれも多汗と体臭から距離を置く人が多いのが現実という扱いに。
 運動は程よく以上に肥えた体では出来る筈もなく体育会系部活ではマネージャーとしての立場に書き換わっており元の自分を支える事に改編されていた。
 性格や所作おどおどした態度が出やすい非社交的な物に上書きされており、記憶がばっちり残っている本人が内心でどう動こうとしても思う様にはならない。
 グズグズとした性欲だけは抑える事が出来ず人気のないトイレで寂しいオナニーに耽るようにもなってしまう。
 自身の抜けた穴には自分の姿をした何かが収まっておりむしろ自分が邪魔なでっぱりの様になっていて絶望する二位さん。
 しかし聖人である所の一位ちゃんがこのナード外国人生徒が元は二位さんだったと思い出し、彼女を襲った不幸に心からの同情と戻る手段を探すよう励ましてくれる。
 勉強も教えてくれるし減量も考えてくれ(ただしどちらも効果はない)、元家族相手の下働き生活は辛いだろうと自分の家にも招き入れできる限り家に帰らないでよいようにするなど怖いくらいの壊れた善性をみせる一位ちゃん。
 自分が辱めようとした対象にそんな態度をとられ心の中がぐちゃぐちゃになる元二位さん。都合よく記憶が戻った一位ちゃんにだけは元の態度が出せるようになっていてはじめは反発するがどうにもならず、次第に依存を強めていく。
 やがてそれは元二位さんの中にある被虐性を含む性衝動にも繋がっていき、情けない情けないと思いながらも抑える事の出来ない身体の下種な扱いを懇願してしまう。
 その想いを受け取る対象となった一位ちゃんは同情心と使命感からそれすらも受け止めてくれて、やがて気高いままの美少女と美点を喪った元美少女のふたりは――。
 初めの方にあった二位さんの望みはかなっておらずこれは違うのではないか? と思われるかもしれない。 
 しかし実は二位さんの望みは叶えられている。何故なら二位さんの身の変化に一人だけ気づきそれを案じて甲斐甲斐しく尽くしている、これからもそうするだろう一位ちゃんの人生は間違いなく狂わされているのだから。
 表向き一位ちゃんはこれからもその優れた人格と才能で恵まれた人生を送っていくだろうが、元二位さんとの爛れた性活からは逃れる術がないのだから。
 以上のような展開を性癖として提出するものであります。
 このような感じで良かったでしょうか。是非ぴぴけ先生の綿密で繊細で艶めかしい情景描写と感情が攪拌されるかのような豊かな心理描写で読んでみたいのです。
 戸籍とか様々なご都合主義とか細かい事を言い出したらきりのない上になかなかにまとまりのない要素の発露で申し訳ありませんがよろしくお願いします。

 いや……もうここまで決まってるなら君が書いたらどうでしょうか……? 原稿用紙7枚分にも及ぶ長文性癖に驚きを隠せない。

ドルフロホモセバトル

 これで最後の文章なのでとりあえず何も言わずにこの文章を読んで欲しい。

tierS
ウィリアム: 全体の黒幕。有り余る知力と技術力はケツの奪い合いでも存分に発揮されるだろう。最強
ハーヴェル: 狸ジジイ。権力、金と年に裏打ちされた駆け引きは確実にホモセバトルでも強力な武器になる。おじいちゃんなのが唯一の不安要素。
tierA
ゼリンスキー: 情報部というだけでもう強い。名前を軽く変えるだけでセンズリスキー、ゼンリツツキー、ゼツリンスギーとバリエーションを作れるのも強み。相当な強者。
K: ああいうタイプは夜戦も強い。タイマンも強いし図々しさがホモセバトルにも活かせるはず。tierAだがゼリンスキーとはかなり差があるイメージ。
tierB
カーター: 攻めだがこちらは権力と武力に溺れて研鑽を怠った結果確実なタチ力の低下が見られる。全盛期ならSやAと渡り合えたのも今は昔。今は雑魚狩りをして欲望を満たすジジイにすぎない。
tierC
リコ: 受けよりっぽいが相手によってはタチも選ぶ懐の深さを持つ。
「いいのかい……?」とか言いながら恐る恐るせめてきそう。さらに攻めると割とつよい。技術自体はありそう。
tierZ
エゴール: クソザコその一。男版アンジェと言って差し支えないだろう。雑魚狩りカーターに日々泣かされていると考えられる。
クルーガー: クソザコそのニ。男版416。見た目がこれほど受けなやつはそういない。便宜を図るために散々カーターにいじめられたと見える。
例外: デールくんちゃん
実質メスなのでここに入れることは憚られる。
基本はクソザコを超えるクソザコだが場合によってはtierSともやりあえるポテンシャルをも感じる。
ドルフロホモセバトルtier表、これが私の答えです。対戦よろしくお願いします。

 これは私のお題箱に定期的に現れるドルフロホモセバトル兄貴の残したtire表である。性癖というより所謂怪文章の方が近いかもしれない。

 ドルフロを知らない読者の為にざっくり説明すると、美少女ソシャゲである。一応、何名か男性が出てくるのだが、この文章はその数少ない男性キャラのホモセの強さを表にしたものらしい。

 まずホモセバトルとは何なのか。そしてわざわざドルフロでやる必要があったのか。そしてそれを私に見せる必要があったのか。しかしながらこれを見せられた時、不覚にも笑ってしまったのでもう私の負けでいい。というか対戦したくないよこんなの!!!!


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 ドルフロホモセバトルマン(ドルフロホモセバトルについてお題箱に投稿している人)はこの通り、他のフォロワーからも恐れられている。

 願わくば、彼がドルフロホモセバトルを享受できる日が訪れんことを……。

おわりに

 他にも様々な性癖があり、全部紹介していきたいのだが、流石に日が暮れてしまうので、Googleフォームで集めた性癖に関してはzipファイルに固めておいた。興味がある方はここdiscordの保管庫にアップしてあるのでぜひ訪ねてみてほしい。ここではフォロワーとの性癖談義も行っているし、書けスマブラなどもしている。ちなみに私は突如として現れた世界戦闘力1000万越えのフォロワーにボコボコにされた。

 さらに、Twitterでは毎日トチ狂ったフォロワーとの性癖の攻防を繰り広げているし、ハッシュタグではその一部始終も閲覧できる。3000を超えるお題箱の性癖はきっとあなたの日常を彩ってくれることだろう。

 最後になったが、この記事が投稿される9/6は、Twitterフォロワー無限増殖キャンペーン2と称した企画を行っている。上記のTwitterをフォローすると、私が無償リクエストを受けるという企画だ。詳細はこのリンクから確認して欲しい。

 皆様も、ぜひ良き性癖ライフを。(了)


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