年収500万円の人の厚生年金負担は子供1人分
はじめに
最近、社会保険料の話題が多いが、その負担が重いことが、あまり伝わっていない感じがする。
提案1 厚生年金負担額などを子供の人数で表現すること
そこで、掲題のように、負担額を子供の人数で表現することを提案したい。
以下でchatgptに試算してもらった。(2つ目の提案も含んでいる。)
https://chatgpt.com/share/679559c1-9780-800b-805f-e7e7bc485d14
それによると、年収500万円の場合、年間負担額:約91.5万円(本人負担約45.75万円)である。
これを18年間払い続けるとすると、1647万円である。
一方で、子ども1人を育てるために必要な金額は公立中心だと1640万円である。
つまり、年収500万円の家庭で負担している厚生年金の金額は子供1人分の余力を奪っていると計算できる。(給与明細上の3.8万円という表記だとその重みが感じづらい)
また、年収780万円以上では、59475万円/月なので、子供1.5人分という計算。
提案2 子供が生まれた世帯が子育て期間中は厚生年金を一時離脱できる権利
そこで、もう1つの提案としては、社会保険料対する世論を逆手にとって、子供が生まれた世帯は、「本人にとってお得な制度」から一時的に離脱できる権利を付与するのはどうだろう。あわせて、国民年金分も免除すれば、上記で計算した分の余力が子育てが可能な世帯に生まれる。
一時離脱しても、国民年金は支払っているとみなされるため、将来受け取れる厚生年金部分はその期間は減額されるものの、一定程度の年金は支給されるため、本人のたくわえと合わせて老後困窮することは回避できる。
現在の厚生年金への影響は、子育て世帯が少ないので、数%以内に抑えられるのではと思う。(これは試算できておらず甘いかも。)
また、国民年金免除分は、消費税で負担することで社会全体で子供を支える仕組みとする。現在の出生数からすると1%程度で収まるのではと想定される。
さいごに
子育て世帯である私個人の現状認識と所感
・年金は制度として破綻しており、将来受け取れる保証はない。
・年金は長生きに対する負担を緩和するものであって、仮に受け取れたとしても、生活費を全額まかなう性質のものではそもそもない。
・とはいえ、社会を支えるうえで、「保険」ではなく、「税」として一定程度は必要。(限度はあるが。)
・SP500などでの投資で増える前提をおくことなく、年収500万円で子育て費用1人分になったのは意外だった。