【はむとれ】現在のポートフォリオ
更新情報:
2018/12/14 初版
2018/12/15 リンクの追加、誤字脱字の修正など
現在利用している「はむとれ」のポートフォリオを紹介したいと思います。
「はむとれ」のコミュニティでは数十のストラテジーが用意されていて、また、有志による開発でその数は日々増えていっています。
既に選択肢が多すぎてどれを選べばいいのか、それらをどの程度のロットで動かせばいいのかわからないといった贅沢な悩みをかかえる状況になっていると言えます。
そんな中、「はむとれ」ユーザーのsuzu311さんがトレレポを開発してnoteで紹介されています。
「はむとれ」ユーザーであればTradingViewによるバックテスト結果があらかじめ読み込まれているバージョンを利用することができるので、ポートフォリオを検討するのに有用です。
また、「はむとれ」でも現在開発が進められていて、将来的に最適ポートフォリオを自動で計算してくれる機能が追加されるそうなので期待されるところです。
今回は、現在の運用においてどのようにポートフォリオを計算したのかを紹介したいと思います。
ポートフォリオの計算自体は以下のブログを参考にさせていただきました。
まず、時系列の損益データが必要になりますが、TradingViewの「投資戦略テスター」で得られるのはトレードごとの損益のみで、日ごとのデータは得られません。
また、TradingViewのヒストリカルデータは時間足によらず過去1万本程度しか参照できないため、短い時間足のストラテジーでは長期の日次データを得ることができません。
そこで、ストラテジーをMT4(MetaTrader4)で再現することで希望する期間の日次の損益データを計算することにしました。
また、MT4を使うことによって含み損益込みで作成した日次データを使用しています。
(MT4を利用するデメリットとして、MT4で再現の難しいストラテジーは対象から外しています...)
まず、TradingViewでの損益グラフを参考に、A~Jの10個のストラテジーを候補として採用しました。
A~Jがなんというストラテジーであるかは最後の有料部分に記述しています。
基本的に「はむとれ」のコミュニティで公開されているストラテジーばかりですが、個別に少々改造やパラメーターの最適化を行っているものもあります。
後日、ご希望があれば「はむとれ」のコミュニティの方にまとめてアップロードしたいと思います。
以下は選んだ10個のストラテジーをMT4で再現/実行して作成した2017年4月からの累積利益率(青色)とドローダウン(DD、オレンジ色)のグラフです。
(DDは値を10倍にして表示しています)
ここから日次リターンとリスクを計算すると以下のようになりました。
(グラフは横軸がリスク、縦軸がリターン)
以下は各ストラテジー間の相関係数です。
そして、上記リスク・リターンのストラテジーの組み合わせで、リスクが3%以下の条件でリターンが最大となる比率をExcelのソルバーを使って求めました。(緑色の点)
(比率が偏り過ぎないようにいくつか制約もつけています)
以下のオレンジ色の点はA~Jまですべて均等とした場合の結果です。
ソルバーで決定した値と均等にした場合の値を比べてみると、リスクを3%まで許容することでリターンが0.91%から1.12%へ上がり、シャープレシオは0.360から0.373に向上しています。
以上は2017年4月から直近までのデータで計算した値ですが、同様の計算を2017年4月から2018年4月まで、2018年4月以降、2018年8月以降の3期間にわけて行い、それらの加重平均をもって実際の投資比率としています。
このようにして決定したポートフォリオでの累積利益率とDDは以下のようになりました。ドローダウンが低く抑えられていることがわかります。
(ただし、あくまでバックテストでの結果なので注意が必要です)
以上です。お読みいただきありがとうございました。
以下の有料部分では上記A~Jのストラテジーが何であるかのみ記述しています。
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