お笑いライブにおけるシークレットゲストという演出に思うことを書く
この記事について
お笑いライブを多く見に行っているとたまに「事前告知されていない出演者が出演する」という演出に度々出くわします。大抵タイムラインではこの演出が嫌だという話題が出ています。この記事ではその演出について自分が思っていることを書きます。
どんなライブで見る?
シークレット演出があったライブをいくつか挙げていきます。
マジマゼネタカーニバル
K-PROのフェスの時によくやる「マジマゼドリームマッチ」と「K-PROネタカーニバル~カバーネタ祭り~」を合体したライブです。告知時点ではコンビのどちらかだけ発表されており、相方が誰かというのがその場で発表されます。ドン!と出てきたときの盛り上がりがすさまじく、シークレットという演出が盛り上がるライブです。
万博
ザクセスの栗原さん主催の全組シークレットライブです。前身の「オリンピック」から人気のライブです。7組で120分というかなりボリュームあるライブです。出演者がシークレットな分、トーク部分もレポ禁のとんでもない話ばかりなので、誰が出てくるかわからない中来た人への大きな特典としてその話が聞ける、という形になっています。
ファイヤーサンダーの特上寄席
ナルゲキで開催されたファイヤーサンダーが呼びたい芸人を集めた寄席ライブ。トリでファイヤーサンダーがモノマネパブのネタを披露。オチの「じゅんいちダビットソンかい!」からのじゅんいちダビットソンさんがシークレット出演。登場した時の盛り上がり方が本当にすごかったです。
まんじゅう大帝国のまんじゅう寄席
ナルゲキで開催されたまんじゅう大帝国が呼びたい芸人を集めた寄席ライブ。告知画像にシークレットゲストあり!と書いてあり、よく見るとシルエットが明らかにオッパショ石であり、オッパショ石が見たいという人も見逃さず見に行くことができたのではないでしょうか。
漫才工房SP
ウエストランド率いる新ネタ2本ライブ漫才工房のスペシャル版を草月ホールで開催。企画で漫才工房に入れてほしい芸人さんを集めたオーディション企画があり、明るい炎、ジグザグジギー、エルシャラカーニがシークレットで登場しました。挑戦する芸人さんたちのラインナップに驚かされた記憶があります。
K-PROこじま寄席
K-PRO主催のこじまさんが好きな芸人さんを呼ぶ寄席ライブ。オッパショ石のオファーが直前となりサプライズ出演という形になりました。
おしゃべりぶち抜きペア
オズワルド伊藤さんとヒコロヒーさんのトークライブ。行ってはいないのですが、1月の回で太田プロのシェアハウスをしているセンチネル大誠さん、群青団地横さん、ハマノとヘンミへんみさんがシークレット出演されていました。
何故シークレットが良くないとされているか?
お笑いライブを見る人のほとんどはお目当ての芸人さんがおり、その人をできる限り見たいという気持ちがあります。チャンスがあるならできるだけ多く見たいという気持ちであるでしょう。そのため、告知されない出演者がいるとそのライブには絶対に行けず、チャンスを失うのです。それを避けたいからシークレットをしてほしくない、という意見が多くあがると思っています。
自分が思うシークレットに対する意見
お笑いファンの人をフォローするTwitterのアカウントを作成していろんな人のツイートを見て初めて「シークレットの演出って良くなかったんだ」と気づきました。改めて自分が思うシークレットに対する意見を書きます。
芸人さん目線で考えると、シークレット出演は出たいことが多いはず
シークレットの演出があるライブが開催されるときは、出演する芸人さんはライブの主催者からシークレットで出演してほしいという打診を受けると思います。この時芸人さんはどう考えるでしょうか。
基本的には「ライブには多く出たい」「主催者の力になりたい」と思われるんじゃないかなーと思います。またライブ呼んでほしいから、ネタを試す場所がたくさんほしいから、生活のためにギャラが欲しいから、などいろんな思いからオファーを受けるんじゃないかなと思っています。
なので自分は「シークレット出演しないでほしいと言ってしまうことは出演を決めた芸人さんの思いを踏みにじることになる、だから言わない」という考えでいます。
シークレットはそのライブを信じて選んだ人に向けた大サービス
シークレットに対するヘイトがかなり集まりつつある中、ライブ主催者の目線でなぜシークレットの演出をやるのか、というのを考えます。
主催としてはそのライブを信じてくれた人に向けた激アツ演出としてやるというのが大きな目的なのかなと思います。その場を選んでくれた、お金を払ってくれた人にいい思いを持って帰ってほしいという気持ちでやってくれていると信じています。
実際うまくいった演出だった場合、その場に立ち会った時の盛り上がり方、ボルテージの高まりは本当にすごいものがあります。脳汁が出た経験をたくさんしてきたからこそ自分はこの演出に惹かれてしまっているのかもしれません。
ただシークレットの全部が全部激アツ演出ではないんだろうなと思い、そういう時は本当にシークレットでやることがいいのか?というのはぜひ主催者には考えてほしいなと思ったりします。演出としての良さとヘイトを買うことを天秤にかけてプラスなのか、マイナスなのか、くらいは考えてもいいのかもしれないです。告知してもしょうがないからしなかったとかは論外と思います。
まとめ
ここに書いた自分の意見は、この記事を読んでくださった皆さんにもそういう考えでいてほしいという意図はないです。そんな意見を出すなんてあなたは本気で芸人さんを応援したことがないだろといわれてもちょっとしょうがないかなと思います。自分のスタイルが芸人さんお目当てというよりライブ目当てで行くことが多いことによるかなと思います。こういう考えもあるよ、程度に思ってもらえればと思います。
この記事を書いている本日はこの後グレイモヤSPがあります。トリだけシークレットになっています。やはり、「トリはもちろんこの男!」なのでしょうか。そうであれば一部の人には激アツであることでしょう。
これくらいのシークレットの方がいいのかもしれないなともちょっと思いつつあります。