付き合いが多い人の、アドレス帳のジレンマと未来
検索タイミング
アドレス帳を開くタイミングは、誰かに電話するとき、親戚に荷物を送るときですね。アドレス帳に記録されている電話番号や住所を見たいわけです。
今までのアドレス帳の検索方法
以下は2021年、アイフォンのアドレス帳の画面です。
まず、メインの検索システムは、右端に縦に並んだ、あかさたなはまやらわ、アルファベットA~Zです。これは名前の頭文字順に並んでいるアドレス帳の頭出し用の目次です。名前が「麻生」ならいいですが、「矢部」になると大変苦しい検索システムとなってしまいます。
その代わりに画面トップの検索窓口に、登録したテキストでのフリー検索ができるようになっていますが、わざわざキーボードを表示して名前を入力するのはタイムロスが大きく、面倒になってくるわけです。
スマートなアドレス帳
以下はプライベート手帳「会釈」のアドレス帳です。
画面上部にラベリングによる分類タブがついています。
家族、友達、仲間、担当、知人、親族、お気に入りの店、場、という分類でまず絞り込むことができます。
また、その下に並べ替えがあります。
接触頻度、最新時間日(お付き合いの時間順)、最新物日(贈答履歴の時間順)という軸で、降順、昇順で並べ替えることできます。これでほとんど一発でターゲットの人にたどり着くことができます。
それでもたどり着けない人は、フリー検索やハッシュタグ検索を利用することできます。
このように、コミュニケーションを軸にした検索条件を使えば、スマートなアドレス帳が可能となります。
スマートなアドレス帳を実現する
スマートなアドレス帳を実現するためには、人と会った日時、贈り物をもらった日、などのコミュニケーションに関する出来事を記録します。
すべて記録する必要はありません。記録に残しておきたい出来事を記録します。
そして、手帳で予定を管理すれば、無意識にコミュニケーションの出来事を記録することができ、アドレス帳で履歴を利用することができます。
これからの遠距離コミュニケーション
以下のようなケースはしばらく続きそうです。
・家族親戚、取引先への贈答、郵便物のための住所管理
・担当の先生、お気に入りのお店、公的機関、取引先との連絡するための電話番号
しかしながら、現実のコミュニケーションは、どんどん変化しています。
近年は電話をかけることも住所入力をする機会も大変少なくなくなりました。電話はLINEで、連絡はLINEやインスタなどのSNS、Zoom、メールです。
メールの場合は、補完機能が発達してアドレス帳を開くタイミングはほとんどなくなりました。
また、贈答に関しても、デジタルを送る場合はURL、形あるものを送る場合の住所は相手に入力していただく、そんな日常の遠距離コミュニケーションが発達しています。
いままでモノだったものがデジタルで満足できるようになってきています。自分で手に入らないものはほとんどなくなり、ネットやメルカリでほぼ手に入ります。家族親戚への食料品の贈答の代わりにLINEで写真や動画送ったりすることで身近に感じることができます。
AIも発達して、自分で操作するアドレス帳の必要性はなくなっていくのでしょう。
未来のアドレス帳
これは、手帳会釈のアドレス帳の編集画面です。
本来のアドレス帳の枠を広げ、お付き合いに関するさまざまな情報を登録しておけば、検索にいつでも利用できます。
また、ターゲットの人を選択したとき、コミュニケーションの履歴、贈答の履歴、データを表示します。
コミュニケーションの履歴
贈答の履歴
データ
さらに、並べ替えは登録されている関係ではなくコミュニケーションの結果を表示します。
最新時間日(お付き合いの時間順)
最新物日(贈答履歴の時間順)
未来の世界では、コミュニケーションから物理的な距離はなくなり、
アドレス帳は、電話番号や住所がメインではなく、リアルやネット上の人とのコミュニケーションをストックする道具、インフラに変化します。
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