見出し画像

WOW2024 Week 39 の解説~Tipsと手順~

問題内容ざっくり説明

元ページはこちら

Tableauの新機能であるViz拡張機能を使った基本的な問題です。

要件

・ダッシュボードサイズは1000 x 800で作成します。
・Age, Mode, Level, Domicileを使用してサンキーダイアグラムを作成します。
・書式設定はお好みでよいです。
(今回は再現に関するポイントを書いていこうと思います)

作成のポイント

サンキーダイアグラムとは?

サンキーダイアグラムはもともとは工程間の流量を表現するグラフで、Tableauでは複数のディメンションごとの割合をグラフィカルに表現するのに使われます。見た目のインパクトがかなり強いため、人気の可視化手法です。
従来Tableauで表現するには、行数を30倍くらいに増やしてダミー行を追加し、複雑な表計算を組むことで実現できるものでした。
(参考:Tableau(タブロー)のサンキーダイアグラムを最短コースで実現する)
パフォーマンス的にも活用がかなり難しいものでした。

Viz拡張機能とは?

Tableau2024.2で新たにViz拡張という機能が追加されました。ワークシート作成画面のプルダウンからマークの種類を選択する際、一番下に「+拡張機能の追加」というボタンが追加されました。

ここから、Vizとして使用できる、公開された拡張機能を選択することが出来ます。

現在公式から公開されている拡張機能はサンキーダイアグラムのみとなっております。

Viz拡張機能を使用した時の特徴として、列シェルフ、行シェルフにはフィールドを配置できなくなり、マークの部分が特殊な表示になります。基本マーク内に配置していくことになります。

サンキーダイアグラムの項目間にスキマあり

模範解答のダッシュボードを見ると、積み上げ棒グラフの各項目間にスキマが空いていることが分かります。

この辺りも上手く再現できればと思います。

関連Tips

マークの使い方

「レベル」にはサンキーダイアグラムの各ステップとなるものを配置します。ここに複数配置することが出来、配置順で左から各ステップが並びます。

「リンク」にはサンキーダイアグラムのフローの太さになるメジャーを配置します。どの値の大きさを見たいかで選び設定します。

「詳細」は一般のマークと同じように、色やステップなどといった見た目を変えずに、フローの粒度を変えることが出来ます。

詳細にメジャーを入れることで、リンクで使用していない値をツールヒントに入れたり、パラメーターアクションに使用することが出来ます。

サンキーダイアグラムの書式設定

拡張機能はそれぞれの機能に対して独自の書式設定を行うことが出来ます。

Level Appearanceの設定を調整することにより、「レベル」で指定された積み上げ棒グラフに対するサイズ・位置の設定が出来ます。
Width→棒グラフの横幅
Level Padding→積み上げ棒グラフの項目間の空白のサイズ
Edge Padding→積み上げ棒グラフとフローの間の空白のサイズ
(この空白をどれくらいとるべきか、などは是非皆さんの意見聞かせてください…)

色の設定も書式設定から行えます。
現在は用意されたパレットのものしか使用できない様子。

作成手順

ワークシート作成

レベルに「Age group」「Mode of former study」「Level of qualification obtained」「Domicile」を配置します。

リンクに「Number」を配置する。

これだけでサンキーダイアグラムの大枠が完成です。手順少なすぎる!

書式設定

パディングの設定をすることで空白の調整をします。
Level Padding、Edge Paddingをともに10に設定します。

色の設定をする。ダッシュボードの再現をするには「Sunrise-Sunset Diverging」に設定する。

ツールヒントの設定

忘れてはいけないのがツールヒントの設定です。拡張機能でもツールヒントの設定は同様です。再現のために以下のように設定します。

<Age group> | <Mode of former study> | <Level of qualification obtained> | <Domicile>

Number of Students: <合計(Number)>

縦線区切りで横並びでディメンションを配置することで、サンキーダイアグラムと同じ並びで項目の確認が可能となります。

ダッシュボード作成

タイトルと作成したサンキーダイアグラムのワークシートを配置する。

完成!

本当に少ない工数で複雑なサンキーダイアグラムを作ることが出来ます。嬉しいことですね。
ただ、サンキーダイアグラムは見た目の派手さから作ってみたくなりがちですが、目的なく作成するのはオススメしません!サンキーダイアグラムを作ること自体が目的とならないよう、しっかり活用したい内容を考えた上で活用することをおススメします。

終わりに

WOW2024 Week39の解説でした。2記事目でいきなりそこまで難しくない内容でしたが、その中でもポイントはいくつか解説出来たかなと思います。
新機能に関する問題も出てることに結構驚きました。面白いな~。
拡張機能はこれからもっと増えると気がするので、引き続き追っていけたらと思います。個人的には2024.3の表の拡張機能が気になる。
2記事目でまだまだですが、WOWをしっかり継続していけたらと思います。

いいなと思ったら応援しよう!