バチェロレッテ最終話視聴コラム 男性視点で見る『福田萌子』の結婚偏差値
本コラムはバチェロレッテという作品における『福田萌子』というキャラクター像に対してのコラムであり特定個人を誹謗中傷する意図は全くありません。※最終話/アフターローズまでのネタバレ、感想を含みます。
■はじめに
まず、本作における『福田萌子』さんは100%ノンフィクション、
自身の意思で行動のみで発言を行った一個人であるかもしれませんし、
あくまで大筋を台本や演出に沿ったキャラクターかもしれません。
ノンフィクションなのであれば、諸々の意見の中からエッセンスだけ抜き出して今後の幸せのために材料にして下さればいいと思いますし
演出なのであれば、こちらの完敗で、これだけの物議を醸すほど視聴者を没入させられた実力に自信を持っていただければ良いと思います。
■最終回の選択について
結局どちらも選ばなかったわけですが、これまで落とされた男としてはそりゃ腹が立ちます。
あくまで傾向ですが男同志というものは、気が合わないと思えば鼻から距離を置きますから、バチェラージャパンでも見られた女性の世界のように、表面上仲良くしつつ実はバチバチ、なんてことはあんまりありません。
(美容家の瀬戸口さんはその点女性的だったのかなと思いますが。演出かもしれません。)
ですから、今回のように強制的に1つの場所に男性が集い、ゴールを争うことに場合には互いを蹴落とそうというよりも戦友として意識の方が強くなるかと思います。
そんな、バトル漫画やスポーツ漫画でいえば
「おいらの代わりに、絶対優勝してくれよな!」
的な感情で勝ち進んだ仲間に後を託したにもかかわらず結果は主催者の急な意向で誰も優勝させなかったわけですからそりゃあみんな怒ります。
そういったことが分かるから「番組的に」とか「本当は結婚までは考えられないんだけど」という想いを抱きつつ一人にバラを渡すのが普通かとは思いますが、そこで渡さないのが途方もなく萌子さん。
結局のところ、誰も結婚を考えられるほどの男性ではなかった。
本当は言えないだけでここが条件的に難しいとか、生理的に嫌だというところがあったんだと思います。
でもそれをカメラの前では言えないし、相手を傷つけるのも本意ではない(直球の質問で複数の男性のプライドを傷つけてはいるが)。
だから上っ面のような、プレゼンのような発言に終始してAmazonのレビューであれこれ言われてしまう。
かわいそうと言えばかわいそうな状況にいるとは思います。
そうはいっても、サーファーの萩原さんやマラカイCEOの言うように、
今は結婚を考えられるかはわからないが、番組後も関係を続けてみて今後を確かめる。
という選択肢すらも選べなかったのは、誠実さと言うよりかは、うまく行かないことが怖いだけの逃げのように感じました。
■結婚における偏差値とは
萌子さんの頭の回転の速さやプレゼンテーション力の高さに覆い隠されて見えづらくなってしまいますが、次に付き合った人と結婚したい。だから中途半端な好意では付き合えないという発言から感じ取れたのは、理想が高くなり過ぎて腰が重くなってしまった典型的な結婚できない女性の姿でした。
(ただ、最終回の結論についてスタッフや関係者に対して謝罪の気持ちはないのか、これでは駄作だ、という意見には反対で、累計では4シーズン目となるこのバチェラーシリーズにおいて、結末にバリエーションを持たせるべくこのような選択肢も制作サイドとして許容した。という事もあると考えています。実際私はこの結末でストーリーとしては楽しませてもらいました。)
杉ちゃんさんは台湾にて愛を「花びら」と例えました。
掴もうとすれば遠ざかり、そう思わないときにはふと手のひらに舞い降りるようなもの。
その意味でいえば、萌子さんは愛を掴もう掴もうとするばかりで遠ざけていることに気づけていない。
花びらの例えや、アフターローズにおける水、涙の例えに心を打たれていたはずなのに、 真の意味でそれを受け入れられていない。その点において『頑固者』である、という表現は当たると思います。
同じく台湾で黄さんのお母様が言っていた、結婚は深く考えすぎるのもよくないという趣旨の言葉。
あの時に杉ちゃんさんの顔がよぎったのではないかなと、勝手に想像しているのですが、そんな自分の気持ちに正直に選択をしてくれていれば、みんながハッピーになる結末になったのではないかなと思いました。
結婚偏差値が高いか低いかって、結局どこまで素の自分を相手に見せられるか、そして相手の素の部分を許し、認められるか。
女性目線の場合でもっと砕けた表現をすれば、男性のダメなところを「かわいい」と思えるかだと思うんです。
その意味で萌子さんは相手のダメな部分を許せるだけの心のゆとりと
自分のダメな部分相手に見せられるだけの信頼を相手に寄せることが出来なかった。
という点に尽きるのかなと思います。
■次回作への期待『オバチェラー』※おふさけパート
諸々考えていて思ったんです。
もしもおばちゃんがいたら色々解決してたんじゃないかなって。
田舎で若いもん同士をくっつけるのが好きな世話焼きおばちゃんね。
オバチェラーだったらうまくいってたと思うんですよ。
萌子さんが何か分かるようなよくわからない発言をした際には
『あーんたまたそんなわけわからないこといって!』
『あの杉ちゃんって子いいじゃないの!結婚しちゃいなさいよ!』
『黄さんって子もお金持ちでイケメン風でおばちゃんだったらもう何にも悩まない!』
『もっと一緒にいたいと思うならそれでいいじゃない細かいこと考え過ぎなのよ!』
『結婚したらどんな男も同じよ!結局みんなおやじになるし、我慢我慢よ!』
とかいって背中を押してくれると思います。
萌子さんも『え、いや、それはですね、きちんとお二人との将来を、え、ちょっと、ああぁ!』
とか言っちゃって。
おばちぇらーのツールは3つ
①おばディエンス
バチェロレッテの動向を見守る会場のおばちゃん達から多数決で意見を募れる。
②おばフォン
おばちゃんたちに電話をつないで相談できる。
③フィフティーおばちゃん
50人のおばちゃんが直接駆けつけてきて思い思いの意見をくれる。 ※上記の例
これを駆使していればバチェロレッテもより思い切りの着いた決断をできていたはずですし、番組としての話題性、そして評価も上がっていたはずです。
是非、バチェロレッテ4ぐらいでご検討いただければと思います。
無理そうですね。
とにかく、今作バチェロレッテ、個人的には最後まで楽しく視聴させていただけました。
出演者の皆さんの今後のご活躍とご多幸を期待しております。
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