【UMA】JIBUN探しに行って来た。
みなさん、UMAってご存知でしょうか。
Unidentified Mysterious Animal(謎の未確認動物)の略称で、有名どころだとネッシーや、ビッグフット、ツチノコなんかもカテゴライズされますね。
そんな中でも現在多くの人が血眼になって探しているUMAがいます。
それが
『JIBUN』です。
日本ではアルファベット表記が面倒なので、音が同じ『自分』と表記されることもありますが、れっきとしたUMAです。
ややブームが去った傾向にはありますが、特に就活前の若者や暇な社会人の間では根強く人気のあり、長期休暇を利用してJIBUNを探しに行く方は今でもよく耳にします。
あまたの人々がJIBUNを探していますが、いまだかつてJIBUNを発見できた!と言う方は見たことがありません。
そこで今回わたくしtesshikoが遅ればせながらJIBUN探しに挑戦してきました!
・・・
今回お世話になるのはJIBUN探し歴15年のプロ、濱崎さんです。
大学3年の頃にふと思い立ちJIBUN探しを始め、その後JIBUNを追い求めることに熱中し、定職には就かず御年36歳を迎えました。
tess「よろしくお願いします。」
濱崎「行きましょう。」
挨拶もそこそこに、さっそく私たちは海にやってきました。
--JIBUN探しをする者は、まず海に訪れる。
そう濱崎さんは語ります。
海にJIBUNがいるなどと言う情報をどこから仕入れたのかはわかりませんが、なぜみんな海を訪れるのでしょうか。私の下調べ不足です。。
濱崎「多くのJUBUN探サーは海を訪れ、そして散っていく。その先に進む覚悟がないままに足を踏み入れてしまうからだ。」
tess「何の考えも無しに遠くに来たはいいけれど、対してすることもなく飽きて家に帰っちゃうからですね。」
JIBUN探サーという気になるワードが出てきましたが、大海原を見つめる濱崎さんの目があまりにも深い哀愁に満ちていたので、触れずにおきました。
・・・
次に訪れたのは千葉県市原市です。
tess「こちらは?」
濱崎「私の故郷だ。」
急にご両親に挨拶かと思い一瞬ドキッとしてしまいましたが、考えてみれば確かに、JIBUN探しに故郷は外せません。
かつてを過ごした場所にJIBUNが生息しているという情報はネットでも多く見かけます。それ即ち、JIBUNの生息域は日本(もしくは不毛の地以外の世界)全土ということになります。
これだけ多くの場所に生息しながらも発見されないJIBUN、一体何者なのでしょうか。。
そうこうしているうちに濱崎さんの実家に到着しました。
何やら意味深な情報を私に語ってくれそうな空気感を放っておられましたが、実家から出ていらしたお母さまに腕を引かれ、なにやら叱られながらお家へと引き込まれていきました。
その時の濱崎さんの切なげな表情を思い出すと、今でも心が痛みます。
・・・
家に帰り、泥だらけの服を着替えながら過酷な本日の探検を振り返り、やはり一筋縄ではいかないと、収穫の無さに悔しさを覚えました。
JIBUNの痕跡や、足跡だけでも発見できれば良かったのですが、さすがに全国各地で探されていながらもいまだに発見されていないだけはあります。
あなたがこの文章を読んでいる今も、ひとり、またひとりとJIBUN探サーが生まれ、そして消えています。
何処にもいないものを外に探すより、足元を見て堅実に自分を見つめることが大切なのかもしれませんね。
おわりです。