見出し画像

5w6d 異常にポリンキーが食べたい

異常にフライドポテトが食べたい。異常にカップラーメンが食べたい。異常にたこ焼きが食べたい。食べづわりが始まってから毎日毎日毎日毎日、何か特定のものを異常に体が欲するようになった。

食べたいと感じたものを口の中におさめるまで吐き気は止まらず、涎が常に溢れ、胃の中はムカムカし続けている。しかし目的のものを吐きそうになりながらも無理矢理に完食すると、不思議なことに吐き気が徐々に治まり、やがてはなくなるのである。

「美味しい、美味しい、モグモグ、ウェッ、オエェッ、美味しい…ウップ…あっ治ってきたかも…オェッ」

これの繰り返しを、異常と言わずして何と言おう。

そうしてまた腹が空っぽになる頃には、特定の何かを異常に欲し吐き気ごと飲み込みながら摂取する。これを毎日3時間おきに繰り返す日々。どうかしている。

今日は異常にポリンキーが食べたくなった。あのサクサクとした食感、濃いめの味付け、なぜか脳内を流れるCMソング。全てを想起するだけで、もうポリンキー以外受け付けないような気持ちになってしまう。

結局、苦しそうにハァハァ言いながら必死にポリンキーを呼び求める私を見かねた夫がコンビニにダッシュしてくれた。

しかし対象は見つからず、代わりに買ってきてくれたものはドリトスだった。

あんなにポリンキーを求めていたはずなのに、私の体はドリトスを大歓迎した。

美味い。吐き気もおさまった。ドリトスは最高。もう何でもいいのか。私は一命を取り留めた。

夫、ドリトス、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?