カルト宗教の手先呼ばわりは慎重であるべきだという「当たり前」の再確認

おぎの稔議員&青識亜論さんがやっているフェミニスト議連への抗議署名活動、これについて反発を覚える人たちがずっと色々な批判を試みているわね!

抗議署名活動に対する批判の「定跡」は、いくつか作られているわ。例えば、初期は「フェミ議連に送るのが間違い! 警察に送るべきだった!」とかも流行ったわよね。
さて。その批判方法の中に「抗議署名の協賛団体にあるカルト宗教が関わっていると指摘する手」があるわ。

……正確にいうと、「あった」だけど。

もちろん、この手が存在するのは早い段階で知っていたけれど、私が本格的に扱うのはほぼ今回のnote記事が初めてよ。
というのも、これ結構ヤバくて。批判側に同調して「そうだそうだ! カルト宗教やめろ!」と乗っかるにせよ、あるいは擁護側に立って「んなもん関係ねぇだろ!」と守りに入るにせよ、かなり慎重なムーブが求められるのよ。

抗議署名活動に対してカルト宗教批判が登場した発端

批判の発端となっているのは、抗議署名活動を協賛に名を連ねていた「一国民の会」の代表・渡瀬裕哉さんが、某カルト宗教系の新聞会社でエグゼクティブ・ディレクターを務めているというネタね。

これで記事を書き、「カルト宗教だ!」と批判した人もいるわ。(2つ目の記事はもう間違いを認めて取り下げてるけど。ただし、厳密にはバーチャル美少女ねむさんだけじゃなくて、渡瀬裕哉さんの方も取り下げないとダメよ。理由は後述するわ。)

私も初めて知った時は大いに迷ったのだわ。

そのー、どちらの立場を採るにせよ、「カルト宗教」がネタだと、間違えた時にめっちゃピンチになるのよね。

本当はカルト宗教絡みだったのに擁護しちゃうとマズイのは当然だけど、逆にカルト宗教絡みじゃなかったのにうっかり攻撃してしまってもマズイわ。

だってその、失礼ってレベルじゃないでしょ? 文脈によっては、犯罪者呼ばわりするよりも、カルト宗教の手先呼ばわりするほうが名誉を酷く損ねるわ。強烈な負のレッテルになるし、それだけに「認定」は非常に慎重でなくてはならないのよ。

特に「ある宗教が立ち上げた新聞会社(ワシントン・タイムズ)でエグゼクティブ・ディレクターを務めている」というのと、当該宗教との――なんだろ、関わりの深さ?――みたいなの、私には分からなかったのだわ。
実際に信者を洗脳する作業をやってたとか、「ああ、それは悪いことしてるわね!」と明らかだったら判断も別だけど。

私はゆっくりしたゆっくりだから、ここは――『見』ね!」と判断したわ。

ゆっくりしていて良かった!

結論から言うと、ゆっくりしててホント良かったわ。危ない危ない。ぶっちゃけ渡瀬裕哉さんがカルト宗教関係者なのは『前提』として、その上で厳しく批判するかちょっと擁護するか(まあ「協賛」くらい良いのでは……等)を決めかねていたのよ。

いやマジで久々に冷や汗が出たわ。ギリギリだったわよ。あぶな!!

上の二者択一だと、どっち選んでも間違ってたわ。

まず、ワシントン・タイムズという新聞社だけど、これ米国だと保守派の代表的な新聞として普通に流通しているみたいね。渡瀬裕哉さんは、この米国の思想を担う新聞の情報が日本語で入ってこないことを懸念して、完全なボランティアで翻訳を統括しているみたい。

もちろん、ボランティアで翻訳していることと、ワシントン・タイムズを創立したカルト宗教思想に賛同しているかは別だし、勧誘活動をしているかは更に別よね。

まあ「それでも本当は勧誘しているかもしれない。」「それでも本当はお金をもらっているかもしれない。」と永遠に疑い続けることも可能だけれど、少なくともこうして背景事情が御本人によって説明され、関与を否定する公式声明も出された以上、いったん立ち止まらなくてはならないわ。
だって、追加の証拠もなくただ「疑わしい!」とだけ言い続けたら、「関係が無いことを示せなければ、関係があるものみなす」という魔女裁判レベルの推定有罪をやっていることになるもの。

軽挙妄動慎むべし。ゆっくりしたファクトチェックこそ第一。

うっかりすると、私も渡瀬さんにすさまじい「冤罪判定」を出すところだったわ。

私はあまり叱責もできないけれど……

私は踏みとどまったとはいえ、かなりギリギリだった自覚はあるから、上の2つの記事書いた人とか、他にもTwitterで乗っかってしまった人とかに関しては、ある程度まで同情的よ。
当然ながら、デマの被害者である渡瀬さんは彼らに同情する必要はないけど。

そう。このネタではかなりの規模で多重クラッシュ事故が起きているわ。特に、おぎの稔議員と青識亜論さんを叩ける話はないかと日々血眼で探していたクラスタが、ここぞとばかりに飛びついたものだから、事故の範囲が広がったわね。

ちなみに、Twitter的な火元は、若林さんのこの発言みたい。

あとは、「もしカルト宗教絡みだとしたら、いかにヤバイか」という話をみんなで頑張ってしてたみたいなんだけど、唯一の拠り所だった渡瀬さん=カルト宗教が事実上消滅してしまい、土台を引っこ抜かれる形で家屋ごと倒壊。
軽率でしたね、と赤っ恥のコキッ恥(by吉良吉影/ジョジョ4部)を味わう羽目になったわ。

恐ろしいわ……明日は我が身よね。今回はゆっくりしてたから良かったけど、次に軽率な真似をしないとも限らない。気を引き締めていきましょう。

倒壊した人たちの例を後学のために貼っておくわね。

ここまで言いまくった後に土台を崩されるとキッツイわねー……。むきゅ……。

【2021年10月5日追記】
マスナリジュンさんが、このnoteを補足する記事を書いてくださったわ。

私としてもとても納得する内容だったので、ぜひ皆さんも読んでみて頂戴ね!

それでは、本日はここまで!

よければスキ&シェア、そしてTwitterのフォローをお願いしたいのだわ!

最後は例によって投げ銭よ。お礼のメッセージが出るだけ!


ここから先は

38字

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?