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~はじめに~ 妻が乳がんと宣告されるまで

はじめまして。手嶋といいます。
妻が乳がんと宣告されました。
一番近くにいる自分がどうやって寄り添っていけばいいのか。
どうやって支えていけばいいのか。
自分の心を整理したくてnoteを始めました。

2018年の夏ごろ。

妻は胸にしこりがあると言っていました。
触ってみてもよくわからない程度だったと思います。
検査は受けたほうがいいよと言ったものの、
がんになった後のことは全く考えていませんでした。
考えていない、想定していない。
そんなことが起こるなんてこれっぽっちも思っていませんでした。
検査を受けて、ただのしこりでした。それだけ。
「あーよかったね。」って言って、
その先何か月も何年も過ごすものだと思っていました。

だって妻はまだ31歳。
がんというのはもっと年配の人が発症するものでしょう。
でも若い人でも定期的に検診を受けて、
いざ年を取ったときはどうなるかってところです。

そんな感じだったので、検診もしばらく行かないでそのままでした。
そしてようやく検診に行ったのが11月下旬でした。

検査の結果が出るのは2週間後。
そんなに時間がかかるのねー。
ここでもまだ現実を直視していなくて、どこか他人事に感じていました。

妻ががんになるわけがない。
そう思っていました。

妻は結果が出るまでとても不安そうでした。
でも自分はがんと宣告されることを想定していないので、
がんになってから心配すればいい、
今このとき不安になるのは無駄なことだと思っていました。
実際、妻にもそう言っていました。

がんというのはテレビでもよくやるし、
がんで亡くなった有名人もたくさんいます。
でもそれは画面の向こうの話。
自分の近親者もがんを経験していますが、それもどこか遠い話。

今思えば、妻に対して真剣に話をしていたほうがよかったのかもしれません。
が、やはり宣告される前からその後のことを考えるほうが余計に心をすり減らすだけ。
どっちが正解だったんでしょうか。

次はがんと宣告された日のことを書きます。