そうだ、北朝鮮に近づこう(中国・丹東編)
愛の不時着ファンの皆さま、おまっとさんでした!!!!
今回は愛の不時着を観て
「北朝鮮に行ってみたいわァ…リ・ジョンヒョク…でも怖くて行かれへん( ; ; )」
と考えている方のために北朝鮮に行かずとも北朝鮮を感じるための方法を紹介します。2019年夏、私が限りなく北朝鮮に近づいてきた体験談を綴っていきます。
北朝鮮に行かずとも近づくだけでも”北朝鮮”という国が”本当に実在する ”目の前に在る” といったことを身をもって体感出来る貴重な体験になります。
メディアではミサイルだの核施設だの騒いでいるけど、実際に自分の目で見ないと”北朝鮮”という実感がわかないんですよ。
北朝鮮を”実感”することで、愛の不時着をもっと現実に感じられるかもです。
目次 北朝鮮に近づこう 中国・丹東編
1.北朝鮮への近づき方
①”丹東江戸城温泉”から北朝鮮を眺めよう
② 国境イミグレの”中朝友好大橋”
③ 北朝鮮レストラン
2.丹東で買える北朝鮮土産”大洞江ビール”
3.丹東へのアクセス方法
①中国・大連から高速鉄道
②中国・瀋陽から高速鉄道
おまけ:丹東グルメ
1.北朝鮮への近づき方
北朝鮮への近づき方は大きく二通りあるんですが
① 韓国側から板門店に行く
② 中国側から国境に行く
①はかなりポピュラーなんですが、韓国側からなのでちゃんとした北朝鮮しか観れません。休戦中の国境なのでピリピリ感がハンパないです。
リ・ジョンヒョク中隊長ラブ❤️な人は中隊長が暮らしていた開城に近づけるし
北朝鮮側の軍人も遠目から観れるからいいかもしれませんが。
②の中国側から近づく方法は日本ではあまり知られていません。
中国東北部と北朝鮮は両国に流れる鴨緑江と豆満江を国境としています。
北の住人が川を越えて脱北する川です。
中国と北朝鮮が行き来できるイミグレが私が知っているだけで2箇所あり、1つは中国・北朝鮮・ロシア国境に近い延辺朝鮮族自治州にある図們。
もう1箇所は黄海に近い国境沿いの街・丹東。
ここは2018年に金正恩総書記がベトナムにトランプさんに会いに行く時に鉄路でベトナムまで行ったのですが、ここ丹東駅から中国に渡りました。
まずは丹東から紹介していきましょう。
丹東駅前。毛沢東のバカデカ像があります。
丹東は中国東北部に位置する大都市・大連から高速鉄道で約2時間半の中都市。
北朝鮮と対峙しており広大な鴨緑河が国境を隔ている。
川沿いの丹東の街からは常に川の向こうの北朝鮮が見える。
ここ丹東では北朝鮮を感じることができる3つのスポットがあるのです。
①北朝鮮を望みながら湯船に浸かる”丹東江戸城温泉”
② 国境イミグレの”中朝友好大橋”
③ 北朝鮮レストラン
①丹東江戸城温泉から北朝鮮を眺めよう
名前の通り日本式のスーパー銭湯。なんと、気持ちい湯船に浸かりながら北朝鮮を眺めることができるという、超お得な場所なんです!!!!
丹東中心部から鴨緑河沿いを路線バスで30分程南下すると新興団地がボンボン建っているところにあります。ちょっと遠いのがネックだけど行く価値はあり。
受付は中国らしく英語は通じないので翻訳アプリで頑張りましょう。
朝鮮族も多いので韓国語は通じました。
施設は割と新しいのでガチで綺麗です。
更衣室の入り口に店員のおばさんが立っていて、風呂はこっちとか案内してくれる。優しい。
日本式なだけあって、内装も浴槽も日本らしくて落ち着きます。
ここの目玉は露天風呂。露天風呂からは鴨緑江と対岸の北朝鮮を眺めながら風呂に浸かることが出来ます。
鴨緑江の流れは穏やかで、北朝鮮も何も無い緑が広がっていて、なんか知らんけどめっちゃ癒されます。なんか”無”。
休憩所。日本食や日本のビールも飲めるし、チムジルバンもあります。
畳の休憩所からも鴨緑江と北朝鮮が眺められます。
果物ジュースを頼もうとしたけど、メニューは漢字なのに何一つ理解できず勘で頼んだら搾りたてメロンジュースが出てきました。
店員のおばさんも優しかったしジュースも美味しい。
②中朝友好大橋と鴨緑江断橋
イミグレのある大きな橋”中朝友好橋”と途中で寸断された”鴨緑江断橋”が並んで丹東駅の南側、鴨緑江に架かっています。
ここは丹東の主要観光地になっているみたいで、夜も昼も中国人観光客でいっぱいでした。夜はこんな感じでライトアップされて綺麗…♡インスタ映え間違いなし!!
鴨緑江断橋は、韓国統監府の鉄道当局1911年10月に完工。満州と韓国を繋ぐ橋でしたが、朝鮮戦争中の1950年11月8日にアメリカ軍の爆撃によって破壊されました。、プロパガンダ用にそのまま残しているそうです。
夜だと北朝鮮側は光がほとんどなく、何も見られないので昼も行ってみました。
鴨緑江断橋この橋は途中で爆破されており、互いの国を往来できないようになってました。
入場料を払えば中国側から爆破され寸断されたところまで行けます。
北朝鮮側がバッチリ観れますね。観覧車やイミグレ施設、よくわかんないビルで盛ってますが、目を凝らしてみるとイミグレからの中国人入国者らしき人達しか人が見当たらず、怖いかったです。
橋の寸断されたところまで行って、両国を眺めてみました。
この写真を見てどう思いますか?右が中国、左が北朝鮮です。
川を隔てて、こんなにも街の格差があるというのを目の当たりにすると結構ショック受けます。
こちらは並行してすぐ隣に架かる中朝通行橋。この橋には道路と線路が通ってて、鉄路で丹東駅から北朝鮮入りするときはこの橋を通ります。
次の訪朝は丹東から鉄道で入りたいなぁなんて考えています。
おじさんが一人泳いでいました(写真真ん中辺り)。早くこれになりたい。
③北朝鮮レストランで北朝鮮料理を食べよう
北朝鮮の国交のある国の都市には大体北朝鮮レストラン、通称北レスがあるんですが、ここ丹東にはなんと2店舗もあるんです!しかも2店舗は道路挟んで斜め向かい合ってます。世界唯一の北レス激戦区・丹東。
一つは巨大北レスの柳京飯店で、中国人観光客が団体でバンバン入ってます。
どうやらかなり大きな規模のショーがやっている模様。
もう一つの北レスはそれなりに大きい・丹東高麗飯店。
こちらは店の玄関で鮮やかなチマチョゴリを着た服務員が呼び込みをしています。
時間もないし巨大な方に入るのは怖かったので、入りやすそうな高麗飯店に入ってみました。
服務員(ウェイトレスの朝鮮語読み)の女性は北朝鮮的塩対応。皆さん可憐で可愛らしい感じの服務員さん達です。
服務員が他の服務員「同志」と本当に呼んでいました。
北朝鮮では本当に同志(トンジ:目上の人を呼ぶ時に使う)、同務(トンム:友達や目下の人を呼ぶ時に使う)と使うんですよ。
ドラマでも北朝鮮の方々が使ってましたね。
北朝鮮らしいものを食べようと平壌冷麺とじゃがいもでできた北朝鮮チジミのカムジャジョンを注文しました。
韓国語(朝鮮語)で注文したので、日本語や英語が使えるかはわかりません。
北朝鮮料理って、辛さのない韓国料理みたいな感じで日本人の口に結構合います。
内装も北朝鮮っぽいので、ここで北朝鮮の空気を味わいましょう。
ずっとテレビからプロパカンダドラマが流れていました。
時間が合えば服務員たちのショーが観られます。
2. 北朝鮮土産を手に入れよう
愛の不時着の中で、開城のご婦人方とユン・ソリが飲み会をするんですが
その中で飲まれていたのが”大洞江(デドンガン)ビール”と思われるもの。
出典先:tvN公式サイト
http://program.tving.com/tvn/cloy
このビール、北朝鮮の代表的なピールで、ビール愛好家の中で有名で美味いと噂が流れているそうです。
私は平壌で初めて飲んだのですが、まぁまぁ美味かったです。スッキリ目だけど、他のアジアの地域のビールに比べると薄く無い方でした。
大洞江ビールは1から6番まで有り、番号によって黒ビールなど味が変わるそうで、ドラマでは1番ポピュラーな2番と思われるビールを飲んでいましたね。
なんと、この大洞江ビールが丹東の中朝友好大橋周りに何店もある超市(スーパー)で買えます。店によって値段が微妙に変わっていました。私が買った商店ではビンと缶があります。ビンは一本約220円、缶は1缶約155円。
下段が大洞江ビール2番。上段右は平壌ビール。平壌ビールは初見だけど買わず。
缶・ビンどちらも買ったのですが、ビンはなんと帰りの大連地下鉄の荷物検査で没収されて泣きました( ; ; )中国の地下鉄がビン持ち込みだめだとは知らんかった。缶は無事だったし軽いので、缶のをおすすめします。
これは周りの人にあげたら喜ばれました。日本ではまず手に入らないですからね。
ただ、日本の空港で運悪く荷物の中身見られると北朝鮮のものとして没収されることがあるので、そこは注意してください。
3. 丹東へのアクセス方法
日本から丹東までアクセスしやすい方法を書いときます。
①日本→中国・大連から高速鉄道で丹東へ
有名な中国東北部の大都市・大連から高速鉄道(中国版新幹線みたいなもの)を使えば2時間半程度で行けます。大連までは日本から飛行機が結構出てるので、この方法が一番行きやすいと思います。
②日本→中国・瀋陽から高速鉄道で丹東へ
おっと、「瀋陽」という言葉が出てきましたね。
瀋陽(日本語でシンヨウ、韓国語でシンヤン)は中国東北部の朝鮮族が多く住んでいる中都市です。
これは愛の不時着でク・スンジュンが北朝鮮に不法入国する前にブローカーと面会した場所であります。(ク・スンジュンは割と好きでした…切ない)
出典先:tvN公式サイト
http://program.tving.com/tvn/cloy
ク・スンジュンは高麗航空の瀋陽ー平壌便を使って平壌入りしてましたね。
ブローカーのあのチンピラ感を味わいたい人は瀋陽経由で丹東入りしましょう。
瀋陽から高速鉄道を使えば1時間半程で丹東に行けます。
日本-瀋陽便は大連ほど多くは無いですがあることはあります。
高速鉄道のチケットは現地で買うのはめんどくさいし、ほぼ日本語、英語は使えないので前もってネット予約するのがオススメです。
中国資本のTrip.comなら手数料は少額かかりますが、予約して窓口でパスポートと予約票の画面見せるだけで発券されるので絶対使ったほうがいいです。
予約・受取方法などは色んな方がブログに書かれてるのでググってみて下さい。
おまけ 丹東グルメ・丹東式焼肉
中国の焼肉屋は店名に「烧烤城」ってつくとこ多いですよね。おそらく焼肉って意味だと思うんですけど、強そうでハオです。
丹東の焼肉はどうやら海鮮も一緒に焼くのが主流みたいです。豪華な気持ちになれていい感じです。
お店にいろんな魚介類が入った水槽があるので、選んで店員さんに指差しでオーダーしました。豪華に牛肉とハマグリを頼んでみました。
生きたハマグリを焼くと苦しそうに水を吹くのでいたたれない気持ちになります。たまにこっちに汁を吹いてくるので熱くてビビります。命を美味しくいただきました。
一人で食べていると会話がないため、ハマグリが死に行く様を見届けることになるので辛いです。中国式焼肉は複数人で行きましょう。
以上、北朝鮮に近づこう 中国・丹東編でした。
丹東はメジャーな中国の都市では無いですが、北朝鮮感を感じられて楽しかったです。また旅行できるようになったらもちろんリピですね。
次回は中国・延辺朝鮮族自治州について書きます!
こっちは愛の不時着感というよりも、韓国密入国映画の名作・哀しき獣感が味わえますのでお楽しみに。