旅をしながら働く:北海道・弟子屈の場合【2泊3日モデルコース(冬)編 Day2】
「#旅をしながら働く」をテーマに弟子屈での暮らし方、モデルコース編2日目の「旅して働く」スポットをご紹介していきます。2日目は、最近「星野リゾート進出決定!」で沸いた川湯温泉エリアです。数年後の姿も変わりつつあるこのエリアの「今」を覗いてみてください。
Day2:2日目は川湯温泉エリアへ
9:30~硫黄山にご挨拶
北海道でも随一の泉質を持つ川湯温泉エリア。屈斜路湖・摩周湖を生み出した火山活動がいまだに続いていて、マグマが地下から出てくる時に弟子屈の岩盤に流れる地下水とマグマが触れて水蒸気になり、温泉がうまれています。地下数十メートルで温泉ができるため、出来立てホヤホヤの強酸性の温泉に入れます。源泉が浅いため、川にもお湯が流れ、いつでも川にお湯(温泉)が。川湯と呼ばれる所以です。まずは硫黄山に立ち寄って「お邪魔します」のご挨拶を。夏季は駐車場利用料として500円かかりますが、冬季は無料なので(感謝)気軽に立ち寄って、大地のパワーをいただきましょう。
10:00~川湯ビジターセンター2階カフェ
弟子屈の植生や動物たちの暮らしを学べる、川湯のビジターセンターは、1階だけでなく2階へも立ち寄ってみると、弟子屈の森を見ながらゆっくり過ごせるカフェエリアが。電源が配備されたリモートワークスペースも完備されており、森を見ながら静かに作業をすることができます。
もちろん、ここはビジターセンターなので、弟子屈の森・エゾマツの散策路があるなど自分だけでも楽しめるし(冬は難しいかな)、ネイチャーガイドのご相談も可能です。川湯の自然を知るための相談員の方に色々と相談してみてください。
12:00~ ランチのキーワードは「蕎麦粉」
ランチのチョイスも豊富なのですが、おすすめなのが摩周湖の伏流水でつくられた「摩周そば」。摩周そばにも2つチョイスがあります。1つ目が、王道「摩周そば道楽」。これは地元の人も、観光客も認める、名物蕎麦屋さん、川湯温泉街から車で5分です。初めて行くなら、賞味なく帰るわけにはいきません。
まずはかしわそばを。あるいは、あえてざるそばで蕎麦粉の味を堪能すると強者感が出ます。僕として実はびっくりするほど美味しいのが、横についてくる茹でじゃがいもです。そばを食べに行くというより、このじゃがいもを食べにいくと言っても過言ではないので、食べ逃しがないように。
キーワード「蕎麦粉」実は「そば」だけがおすすめだけではありません。川湯の「カフェ・ノーブル」という純喫茶のガレットも、地域がおすすめする隠れスポットです。観光グルメ情報にはなかなか乗らない穴場なので、そういう方がお好きな方もいらっしゃるのでは…。
そばか、ガレットか。どちらも摩周のそば粉を使ったご当地グルメ。川湯のランチをじっくりお楽しみください。
13:00~ レンタルスペース・川湯NOBLE
ご当地グルメに舌鼓を打った後は、作業再開。ちょっと場所を変えて、午後はカフェノーブル1階のレンタルスペースで作業を、4時間/500円。しかもカフェノーブルのコーヒーを1杯いただくことができます。ランチでガレットを食べた後に、食後のコーヒーと合わせて1階に降りるのもおすすめ。
13:00~4時間で17:00。ちょうど良い時間帯で仕事を切り上げることができます。15時〜「後ちょっと!」という気合を入れるときに(否、気合を入れなくても)ちょっと甘いものもぜひ。川湯NOBLEの目の前に、昔から地域に愛されるケーキ屋さんがあって、味もさることながら、ここのお母さん・鈴木さんが可愛いらしいんです。ちょっと息抜きに、美味しい可愛いあったかい風月堂に顔を出してみてください。
「風月堂」については、こちらの記事もご参考に。
17:30~ 欣喜(きんき)湯で残り作業と温泉リフレッシュ
4時間たっぷり使った後は川湯温泉の老舗「欣喜湯(きんきゆ)」でリフレッシュを。もしまだ残務が残っていたら、ロビーエリアで作業をすることも可能です(しかもご覧の通りおしゃれ)。日帰り温泉は13:00~20:00 大人1,000円。タオルレンタルは+200円です。
川湯温泉は、衝撃レベルの強酸性。五寸釘を2週間で全て溶かすほどのピリピリです。長湯は禁物、湯あたり注意。舐めたら顔中の皺が寄るほど酸っぱいお湯は、刺激が強いために肌が弱い人は要注意ですが、15分で体の芯of芯まで温まる、この実感はクセになるんです。東京に帰ると恋しくなる、刺激的なお湯で、体を芯まで温めてリフレッシュしてください。川湯の温泉の特徴は、3種類の温度に分かれていること。低温から徐々に上げていき、高温(42度以上〜)は数分ぐぐっとあったまっていくのが良さそうです。
19:00~ 夜も川湯温泉街は楽しい!
街に人が賑わっている…とは言い難いのですが、夜やっている店に入ると満席だったりします。営業日をチェックしながら、いくつかのお店候補があります。
・源平
・祭蔵
・ジンギスカン
・味楽寿司
・まるはち
覗いてみながら、空いている店にFeeling Lucky!を楽しんでみてください。食べ終わったら、ちょっと一杯もあり?であれば川湯観光ホテルの中にある「Bar Tanto」は地域の方も集まるダーツバーで、カラオケもOK。飲む、歌う、矢を投げる。いろんな楽しみ方で、川湯の夜をお楽しみください。
宿泊は、せっかくなので川湯温泉で。
宿泊は1日目の「民宿美里」に戻るのもよし、2日目は気分を変えて温泉旅館に泊まるもよし。ちょっと贅沢に泊まるなら「忍冬(すいかずら)」が一番です。スタンダードに、日帰りで使った「欣喜湯」に泊まるも良し「ワーケーション」や「長期滞在」などを意識したお部屋に改装をした「川湯観光ホテル」も注目です。観光ホテルは先ほど紹介したBar が旅館内にある面白さもあるだけでなく、食堂にラーメン屋台があったり、駄菓子屋さんが作られていたりと、ユニークなアイデアが一杯。ちょっと他とは違う旅館滞在ができます。王道の贅沢か、スタンダードか、変わり種か。温泉も三者三様で違いますので、それぞれ楽しんで行って、また次はこっちに泊まろう、なんて思ってもらえるのではないかと思います。
欣喜湯のご紹介はこちら😌
番外編:冬の川湯の楽しみ「極寒芸術祭」
川湯温泉の冬の風物詩の1つが、極寒芸術祭です。欣喜湯の斜向かいで、夜も鑑賞が可能なので、お風呂上がりの散歩がてら、歩いてみましょう。寒空の中、無数ものアート作品が展示されています。ゲストハウスの敷地内で、入場無料。不定期で夜は演劇も披露されています。ちょっとした散策もいいかもしれません。
朝から晩まで楽しめる川湯温泉街。冒頭にもお伝えした通り、星野リゾートの進出もあり、再注目の場所です。道東バスツアーが「阿寒・知床」で組まれる中、最寄りの駅も高速もない、交通インフラや観光ルートから取り残されてしまった川湯温泉街には今、決して賑わっているとは言えませんが、だからこそ、隠れ家としてはとてつもないポテンシャルを持っています。
お風呂も、グルメも、自然も、まさに噴火直前の川湯温泉を、賑わう前の今だからこそ楽しめる方法で、ゆっくりワーケーションしてみてください。
ワーケーション体験記はこちらにもご紹介があるので、ぜひご参照ください😀
HafH 共同創業者
株式会社 遊行
大瀬良 亮