等々力競技場になんて行きたくない
最終節の新潟戦を終え、引退を決めた
最後に35000人近くの観客の最高の雰囲気で試合ができて
もう悔いはないと思えた。
最後の2年間は、生きた心地がしなかった
振り返ったら、それなりのキャリアを歩んできたけど
彼は全てを否定してきた
ゴールの貪欲さ、シュートの積極性、ギラギラ感=エゴイスト
何クソ、がむしゃら=反抗
パフォーマンス向上トレ=自分を納得させるためだけの
無駄な努力
ストレッチ=遊び
自主性,自律性=言われたことだけやれ、それ以外即交代
培ってきた全てのゴール前の動き=否定
クロスの合わせ方、ヘディングシュート=否定
とにかく感情的で怒鳴り散らす。
寵愛された選手以外にはベテランとかお構いなしに、罵声を浴びせる。
週明けのミーティングでは犯人を探し出し、個人攻撃で詰める
何度吊し上げられたか覚えきれない
ただ
長くやってれば、当然合わない監督と出会うものだが
現役ラスト2年は生き地獄だった。
自信は打ちひしがれ、誇りを踏み躙られ、サッカーを嫌いになった。
そのおかげでなんの未練もなく、スパッと止めることができた。
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