深津康太の移籍
深津康太が岩手に移籍!?
なんで!?
ここまで散々苦労してきて、全て捧げたクラブがあと半年でJ1に上がるのに。
実現したら中村憲剛よりもすごいサクセスストーリーが誕生する
そうみんなも思ったと思う
それはあくまで客観的な話
本人の意思とは違うんだろうな
今回の移籍を受け入れられず、何かに責任を追及したいというツイートが多く見られる
「出したフロントは血も涙もない」
「レジェンドを使わない監督はダメだ」
「大きいスポンサーが付いたら情もくそもない」
ん〜、僕はそうは思わない。
フロントは選手の意思を尊重したと思う。
選手としてはありがたいことに。
監督は昇格するために心を鬼にして選手を選ぶ。逆にそこに情が入り込んではならない。
大株主のスポンサーのサイバーエージェントは相当な金額を投資してくれてる。資本主義社会においてそれに勝る力添えは無い。
みーんなベストを尽くしてる。
内部で何かあったかは知らない。
ってか言えない。
ってか言う必要ない。
どこも一緒だからね。
生きてたら良い事も悪い事が交互に起こる。
使ってくれる監督が来たりそうでなかったり
外から強化部長が来て改革を起こそうとして、敢えてレジェンドを放出したり(町田がそうとは言ってないよ)
大口のスポンサーがすごい選手を取ってきて、一緒にやっててそんな大したことないのに、そっちが優先的に使われたり
こんな感じの経験は30を超えれば往々にして起こる
逆に若い時は優遇されてたんだなーと感じる
と、まぁベテランになったら何かと大変なことが増えるんですよ。
それでも深津康太は去年までずっと主力で使われてたのは凄いことだよね。
足元下手だし、足遅いし、
すぐキレるし(アウェイ琉球との試合直後に本気で殴られそうになったことは内緒ね🤫)
よーそれでここまでやってきたなーと思う
でも戦う姿勢はチームを鼓舞するし、誰よりも甲高い声で叫んで、新しく入ってきた選手を内輪に入れようとすごく気を使うし、チームの雰囲気をよくすることを率先して行う
自分のことしか考えない僕にとっては感嘆とする人柄だった。
だから、ピッチにいる時といない時のチームの雰囲気の違いは火を見るより明らかで、使わざるをえない外せない選手なんだなーと思ってた。
選手としていい思いをしてる人はいっぱいいる
カテゴリーあげて、年俸たっぷりもらって、メディにチヤホヤされて、六本木西麻布あたりでウハウハやってる選手も多い
みんなの目にはそう言う人が「凄い人」にうつると思う。
それはそれで凄いと思うけど、それだけがすごいわけではない
思い当たる選手だと、
鹿児島の藤本憲則やパクイルギュ
とかは凄い社会人リーグを経験しながら、J1トップまで行った。
僕はそこに人生において同等の価値を持つと思ってる。
深津康太もそれにあたる人間。
誕生日は2ヶ月しか変わらないけど、一個下で
高校の時、全員高身長で控えGkに至っては2メートルぐらいだった「習志野高校」で対戦した時とんでもない学校だなと思ってたチームの中に彼がいたみたい。
そこから僕の地元名古屋グランパス行って、ダメで
柏行ってダメで
岐阜行って
2009年から町田でのストーリーが始まった
途中ベルディ行ったけど
当時は社会人リーグで、働きながらサッカーをする生活だったって
まじか。。
そこで改めてサッカーで食ってくことの素晴らしさに気づく
超過酷な全社を勝ち抜き
徐々にカテゴリーを上げていき
長くJ2で戦いながら、条件を満たせず、順位が上でも昇格できず
サイバーエージェントがついてインフラが充実し始め、今季はついに大きな改革が起き、夏までに2位を大きく離して首位を直走ってる。
去年まで見てた僕が知ってる町田とは思えない快進撃。
ただそこの中心に深津康太はいなかった。
黒田監督は和を超重要視する監督だときいた。
和を乱す行為や、エゴが垣間見えた選手は、、、、
まるで高校生みたいだけど
やっぱり結局チームスポーツだからそれが一番大事だよね。
それにぴったりの性格の深津康太だけど
それだけでもダメなのがプロの世界。
リーグ戦はほとんど出れてないのをいつもテキストでチェックしてた。
それでもJ1に上がったとしたら本人は相当嬉しいだろうなぁ
と勝手に思ってた。
移籍の話を聞いて、やっぱりあれだけの人柄の深津康太もサッカー選手なんだなと
安心した自分もいた。
(寂しいほうが大きいけど)
ベテランになったら、実力だけではない要素を求められる。
ベンチで鼓舞したり、チームをまとめたり、若手を引っ張ったり、そう言う振る舞いも求められる。
わかるけども
試合に出てない時は何歳でも辛いよ
その感情を押し殺して、チームのためにって
僕はできなかったよ。
スタメン取るために血眼になってアピールする姿を若手に見せることが自分の役割だと都合よく考えてた
でも深津康太はちゃんとやることやって、筋を通して、自分が輝ける場所に行った。
これもまた美しいストーリーなのかもね。
他人に認められる人生ではなく、自分が納得できる人生
のちの後悔する時が来るかもしれないけど
それもまた人生。
死に目で死ぬのは自分。他人は代わりに死んではくれない
他人の期待を無視して自分勝手に行きたっていいじゃない
失敗したってそれもまた学び
深津康太の人生の選択尊重します。
応援してます。