11/17 せりふの観察|ゲスト:都路拓未/せりふ:ニール・ストラウス『ザ・ゲーム』ルーティーンコレクション
手探りの準備メンバーの浜田誠太郎です。こんにちは。
どらま館の劇場企画『手探りの準備』の中で、「せりふの観察」というリサーチ企画を実施しています。集まった人でせりふを声に出して読み、そのあと感想などを話しながら観察をする集まりです。いわゆる、読み合わせ会みたいなものです。月に1、2回くらいのペースで実施していきます。
11/17(日)はゲストに都路拓未さんをお招きし、ニール・ストラウス『ザ・ゲーム 30デイズ』に載っているルーティーンコレクション(ナンパ師用シナリオ)を読みます。ご関心ある方はぜひお越しください。
企画概要
集まった人でせりふを声に出して読み、そのあと感想などを話しながら観察をする会です。毎回ゲストをお招きし、ゲストの気になるせりふを取り上げます。全体の概要は以下のどらま館HPをご確認ください。
今回は都路拓未さんと、言わずと知れた(?)ナンパ師たちのバイブル『ザ・ゲーム 30デイズ』に掲載されている「ルーティーンコレクション」を読みます。ここでの「ルーティーン」とは、ナンパ師のための会話のパターンや例のことで、いわゆる「せりふ」の形で書かれています。一個一個はすごく短く、「「二段階のキス」オープナー」とか「七分間のデート」などそれぞれに名前がついているせりふです。
このリサーチでは「せりふ」の形式について考えているんですが、こういう形式について人と話そうとすると「良い台詞とはなにか」とか「あれは悪い戯曲だ」のように、質とか価値の話にスライドしてしまうことが多々あります。理由はよくわからないんですが、企画者の僕としてはそういう価値判断の手前で、私たち自身が使っている「これがせりふだ」という規範の話がしたい。
今回の『ザ・ゲーム 30デイズ』はもちろん「名台詞だ」とか「演劇史的に重要」とかではありません(少なくとも一般的には)。なんなら、普段ナンパと縁遠い人にとってはすごく変に見えたり、不快に感じたりすることもあるかもしれないです。が、これも「せりふ」。都路さんといろんな角度で面白がっていこうと思います。
日時
2024年11月17日(日)
14:00~16:00頃 せりふの読み合わせ
16:00頃~18:00 観察会
※読み合わせと観察会は個別でも参加可能です(予約フォームにてご回答ください)。ただし、読み合わせの終了時間、観察会の開始時間は多少前後する可能性がございます。
ゲスト
都路拓未(つじ たくみ)
パフォーマンス/映像/ゲーム
1999年福井県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、 東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻在籍。ルールによって作られる身体に興味を持ち、遊びと訓練の関係から作品を制作している。主な作品に運動会のレジャー化についての作品、「創造余暇研究会スポーツ研究大会」や、椅子に座ったプレイヤーが、カードに書かれたランダムな号令に従って動く「椅子を倒して」などがある。
2022年度多摩美術大学卒業制作展優秀作品賞
せりふ
ニール・ストラウス(2009)『ザ・ゲーム 30デイズ:極上女を狙い撃つ』
会場
早稲田大学学生会館E329(どらま館部室)
参加費
なし
定員
最大6名ほど
予約
予約は以下のGoogleフォームよりご回答ください。
お問い合わせ
タイトルを「せりふの観察 2024/11/17」として、以下のアドレスにご連絡ください。
tesaguri.trialsanderrors@gmail.com(担当:浜田誠太郎)
担当
浜田誠太郎(はまだ せいたろう)
1996年生。俳優、演劇研究。休み代表。早稲田大学大学院文学研究科表象・メディア論コース博士後期課程。研究の関心は20世紀ロシアの演劇実践とその思想史的背景。どらま館制作部にて読書会やワークショップなどを企画・運営。基本的に都内をボロボロの自転車で移動している。