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フルーツやクリームだけじゃない! 味噌や野菜、肉まで!? 進化が止まらない2024年最新かき氷事情をさぐる

夏の風物詩だったかき氷が、季節問わず食べられるようになって久しい。諸説あるが、現在のふわふわとした食感の氷に蜜がたっぷりかかったスタイルは2013年ごろから始まったそうだ。
 
ライターも数年前にブームに乗ってにわかファンになり、いくつか専門店をまわった。その後、かき氷はブームではなく立派なカルチャーに成長。東京だけで300店以上あるそう。味も素材も見た目もユニークなかき氷がますます増えている。
 
うーん、またまたかき氷巡りがしたくなってきたぞ! と、その前に今どんなかき氷が熱いのか? かき氷ファンが多く投稿しているInstagramでリサーチ! 東京の名店を探った。


素材の組み合わせで「季節」を表現するかき氷

まずはトッピングの組み合わせで季節を表現するかき氷屋さんをいくつか発見!

富士山天然氷を使用──かき氷工房 雪菓(巣鴨)

マンゴーと梅、かぼちゃととうもろこしなど、季節の果物や野菜を組み合わせたかき氷を楽しませてくれるお店。ユニークな組み合わせは、口の中でどんな味わいになるのか、食べる前から気になってしまう。ショートケーキやモンブランを再現したデザート系かき氷も人気らしい。氷は富士山天然氷「極」を使用し、溶けにくく、ふわっとした食感が自慢だそう!写真のかき氷は、マンゴーと梅レアチーズシロップを組み合わせた「マンゴーうめレアチ」。
 


季節を味わう──志むら(目白)

季節のフルーツを使ったシンプルなかき氷から、ようかんやあんこを使った和菓子風のかき氷まで幅広く提供。あじさいやクリスマスツリーなど季節の風物詩を表現したかき氷は、食べることで季節の変化を感じられそう。一年を通じて通いたくなる店だ。写真のかき氷は、ハーブシロップやベリーホイップ、こはく糖であじさいを表現したメニュー。


紅茶、味噌、豆腐!? 予想外の組み合わせに「驚愕」のかき氷

「そんなものまで組み合わせるの!?」と思わず言いたくなるインパクト大のフレーバー。一体どんな味がするのか、興味シンシン!

和洋の素材を大胆に──DEMEKIN(東日本橋)

味噌や豆腐、ずんだなど和の素材を使っているかと思ったら、アボカドやバナナ、トマトなど洋の素材も大胆に使用。まさに変幻自在、世にも不思議なかき氷を提供している。濃厚なペーストに、クランブルやナッツがトッピングされたかき氷が多く、見るからに食べ応えがありそう。かき氷というよりパフェに近い!? 写真のかき氷は、アッサムティーミルクに、かぼちゃペースト、ココナッツカスタードを組み合わせた「夏カボチャ」。


サラダ系かき氷──かき氷BAR 志膳(神保町)

トマトやバジル、ゴルゴンゾーラチーズ、生ハムなどを使用した“サラダ系かき氷”が特徴。他にもいちじく、じゃがいも、紫いもなど、かき氷店ではなかなか出会えない素材を使用。ヘルシー素材が多いので、体にも良さそう! 写真は、糖度10度以上のフルーツトマト「ももりこトマト」に、モッツァレラやゴルゴンゾーラなど3つのチーズ、バジルをトッピングしたかき氷。


まるでアート! 目にもおいしい「美的」かき氷

芸術的な見た目のかき氷も多数発見。美術館をめぐる気分で楽しめそう!

芸術的センス──いちょうの木(北品川)

オリジナルのアイシングクッキーが飾られた見た目が特徴的。素材もフルーツを基本に、野菜やチーズ、バルサミコ酢、赤ワインなどバリエーション豊か。う〜ん、一体どんな味がするんだろう。香水からインスピレーションを受けたメニューもあるなど、店主の発想力が光る店だ。写真は、チェリーソースを主体に、チーズやコーヒーも組み合わせた「チェリーパイ」かき氷。香水型のクッキーを添えて。


フレンチの技が光る──上原食堂(四谷三丁目)

フレンチレストランで腕をふるったシェフが営むかき氷専門店。その美しさはまさにフランス料理。素材は、トマトやアボカド、鴨肉やラム肉など料理の主食材として使われる物のほか、みりんや醬油といった調味料、ハーブやチーズなどの副食材も大胆に使用。フレンチシェフの面目躍如だ。本格レストランさながらの味のマリアージュが楽しめそう。写真のかき氷は、新じゃがいもや新玉ねぎ、白醤油、トリュフなどを組み合わせたメニュー。


ユニークすぎるかき氷の発想の秘密もさぐりたい!

調べれば調べるほど、最新のかき氷のバリエーションの豊かさには驚くばかり。かき氷はデザートの枠を超え、一つの料理として楽しむものになっているようだ。
 
これらユニークすぎるかき氷は、一体どんな発想で生み出されているんだろう。
 
かき氷店の店主の頭の中を覗いてみたくなってきたぞ!
 
というわけで、有名店に直撃取材!
 
次回はかき氷ブームの火付け役としても名高い、谷中「ひみつ堂」の店主・|森西浩二〈もりにしこうじ〉さんに、開店までの経緯やメニューづくりの秘訣などについて聞いてみた!

(つづく)

Supported by くるくるカンカン

クレジット

文:古澤椋子
編集:いからしひろき(きいてかく合同会社
撮影:蔦野裕
校正:月鈴子
制作協力:富士珈機

ライター・古澤椋子 https://twitter.com/k_ar0202
1993年生まれ、東京都板橋区出身。水産系の社団法人、ベンチャー企業を経て、2023年よりフリーライターとして活動開始。映画やドラマのコラム、農業系イベントの取材、女性キャリアに関するSEO、飲食店取材など幅広く執筆。在宅ワーク中心で、運動不足なことが課題。

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