【備忘録】”何を描かないか”【ストーリー創作】
★導入★
こんにちは。備忘録ばかりのばらん弁当です。
突然ですが偏見です。
みなさんはアニメや漫画を見るとき、
「何が描かれているか」
に注目しますよね?
……。
そりゃそうですね!
だってそれ以外に見る事なんてないもの。
純粋な視聴者はそれでもいいと思います。
でも、もし!
あなたが「創作を志している」「もっとプロっぽく語りたい」
のであれば
【何が描かれていないか】
これに注目してみてださい。
★どう見る?「見えるんだけど見えないもの」★
皆さんに伝えるべきことがあります。
商業作品の作家というのは非常に多くの没案を出しています。
作品を見て
「もっとこうすればいいのに!」
なんて思う事も多いでしょう。
ですが、
そんなの没案の1つに過ぎないなんてザラにあります。
素人が考える事など、作家側はとうに検討していたはずです。
私が提案したいのは
「じゃあなぜ没にしたのだろう?」
と考えて見ることです。
★どう生かす?★
そもそも私は何でこんな事を言い出したのか。
一言でいえば「ミスった」からです。
この「ミス」を無くすために、どうせなら共有しようと思って書きました。
私は本気で漫画を描こうと試みてミスりました。
要は「何を描くか」しか考えてなかったんです。
念のため、創作の思考した順番を書き記します。
❶他人の作品を見て「私ならこうする!」と考える
❷実際に色んなネタを出してストーリーにする
❸最終的にネタが消化しきれずミスった漫画に・・・
――初歩的な失敗。
ありふれてますが、それ故に語るに値するのが本記事の
「何を描かないか」なのです。
皆さんならこの❶~❸、どこがどう間違っていたと思いますか?
「❶」の時点で間違ってます。
★「俺ならこうする」は初心者の落とし穴★
本記事の最も大事な部分です。
誰かの「こうすればいいのに」は「すでに試案されたこと」なのです。
では「なぜ没になったのか」を常に考えて
そして、
「自分なら何を没にするか」を考えてみてください。
作品は何事も「これ以上のことはするが、これ以下に収める」
という制約があります。
例えば作中の世界観――作中リアリティを作る大事な要素。
また、全体のストーリーを見た時の山場のような要素。
どれだけ荒唐無稽でも「これ以上はやり過ぎ」とされる点を設けているものです。
このボーダーラインを意識して漫画やアニメを見ることで、
「何を描かないか」を見ることが出来るのではないでしょうか。
これからは「こうすればいいのに」ではなく、
「なぜ自分のようなアイデアは採用されなかったのか」
を考えてみましょう。
アイデアの採用・不採用の判断に規則性があり、
それは世界観・リアリティとして存在するものです。
どれだけ「いいアイデア」が思いついても、
採用しない事が大事な時もあります。
素人には理解できない努力なので、
その方からムカつく事も言われるでしょう。
ですが、それだけのことです。
ムカつくだけで「描く能力」が伸びるなら充分だと私は思います。
自分がなぜ「描かなかったのか」を自覚している事で、
よりよく「描きたいもの」が描けるはずです。
もちろん、「俺ならこうする」で描くのも大事なことです。
自惚れこそ原動力!
生意気に行きましょう。
とはいえ、自惚れて見落とす事はあるわけです。
それが「何を描かないか」なのです。
私が大きな失敗しからこそ、私自身に刻み込まれた知見なわけです。
この記事を読んで実践できる人は恐らく、すでに似たような経験を積んでらっしゃる方と思います。
(まあ、そんな失敗経験をしなくとも、想像で経験ができたりする事もありありますがね)
「一番描きたい事」以外を「描き過ぎている」と判断できる
そういった感覚を身に着けていくことで、
自分の言いたいことを描き表してみましょうや
今日はそんな話でした。