発電所の点検
太陽光発電はメンテナンスフリーなんて事を言っていますが、監視装置で問題がなくても、やはり年に何回かは発電所に足を運びチェックする必要があります。
「なんとなく発電量が落ちているような気がする」
と以前から聞いてはいたのですが、アラートも出ておらず発電量もそれほど落ちていないので、後回しになっていましたがこの度のチェックにより明らかな原因が発覚。その対応についてレポートします。
レポートするのは、「非営利型株式会社宝塚すみれ発電」の所有している、市民発電所「宝塚すみれ発電3号」です。
敷地内に雑草が多いように見えますが、ここは雑草対策として除草剤や草刈りをするのではなく「インターレジュエンス工法」という重曹を散布することで、大きく根のはる草木を抑え、共存する自然に優しい発電所を目指しています。
まずはIVカーブを測ってみました。
おおっと明らかにおかしなカーブを描くパワコンを見つけました。
ちなみに正常なカーブはこんな感じになります。
おかしなカーブを描いていたパワコンへ繋がれている太陽光パネルを見に行くと
やはり原因がありました。
斜面に設置されているので、下からだけだと草木が少しかかっている程度と思っていましたが近くにいってみると、パネル全体に草や枝が多いかぶさってしまっています。北側とはいえこれにより発電量が低下しているのは明らかです。
写真ではわかりにくいのですが、20度以上の斜面に設置されていますので覆い被さっている雑草までたどり着くのは一苦労。
2時間かけて草刈りを行いました。
これで解決かと思いきや。。。。
草木が多い被さっていたなんと北側のパネルがこんなことになってしまっていました。
遠くから見るとわかりませんが、パネル近くまで行ってみると松脂でしょうか?
びっしりと太陽光パネルに付着してしまっています。
松脂はエタノールで取るといいと聞いていたので、エタノールを使って松脂を溶かし拭き取りしてみたものの、そう簡単には拭き取ることが難しく、30分かけて綺麗にしたパネルがこれ。
下の方には手が届かず、断念。
少なくとも残りが20枚以上もある、松脂がついているパネルを日が照り続ける中で作業するのは危険と思い、この日は作業を中断して帰ってきました。
次のパネル洗浄は涼しくなってからになるかもしれません。発電量低下を解決するためには長い道のりがまっています。。。つづく