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こんなひといたよ

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私テリーがマンガで出会った人たちの物語
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2020年4月の記事一覧

こんなひといたよ 第5話「居酒屋にいた中年男性とその場で出会った3人」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。 今回は「 1日外出録ハンチョウ」の第70話「一会」から。カイジのスピンオフ作品で、現在ヤングマガジンで連載中。主人公は、大槻太郎。借金により地下労働を強いられている底辺の男たちの中の1人。大槻は、その中の1つの班の班長を任された地下労働者の中のベテラン。それだけに、ここでの生き方に長けている。本作は、労働の対価として与えられるペリカという通貨を貯めて購入することができる「1日外出券」

こんなひといたよ 第4話「床屋のオヤジと不器用な息子」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。 今回は藤子不二雄Aのブラックユーモア短編集の1巻の第1話「不器用な理髪師」を取り上げる。藤子不二雄Aと言えば、「笑うセールスマン」に代表されるように、人間の闇を扱ったブラックジョークのマンガが多い。今回扱うのは、1話完結のお話、ある理髪師の親子とそのお客の奇妙な話だ。 まずはそのシーンを紹介する(原作のセリフを引用しながらテキストで再現) *** 東京の某駅の近くにある理髪店に

こんなひといたよ 第3話「鮨屋HINOTORIの大将」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。 今回は、話題の手塚治虫のオマージュ作品「和田ラヂヲの火の鳥」から。第二話修行編の鮨屋のお話だ。解説不能。 まずはそのシーンを紹介する(原作のセリフを引用しながらテキストで再現) *** 「鮨 HINOTORI」の大将、40~50歳くらいだと思われる中年男性。まだ誰もいない店内、大将と若い職人の2人で開店準備中…のようだが、普通の鮨屋のその姿とはちょっと違う。 板場にあるのは、

こんなひといたよ 第2話「某カレーチェーン店で見かけたサラリーマン」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。 今回は「伝染るんです。」で有名な吉田戦車のエッセイ「出かけ親」第1巻の第22話チェーン店より。吉田戦車は、「まんが親」など最近エッセイまんがを書いている。この作品は、ほんとにおでかけして見たもの聞いたものが描かれているまんがだ。 その中で、人間観察としておもしろいなぁと思ったこのお話を紹介する。まずはそのシーンを紹介する(原作のセリフを引用しながらテキストで再現) *** その

こんなひといたよ 第1話「赤羽の居酒屋の変なマスター」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。 今回は、清野とおる氏の「東京都北区赤羽」の第1巻より「ちから」のマスターの初登場シーンを紹介。同作品は、赤羽で見つけた奇人変人を描いたエッセイマンガ。その中でも、作品を通じてその奇人変人の代表格として描かれるのがこのマスターである。 それではそのシーンを紹介する(原作のセリフを引用しながらテキストで再現) *** 赤羽駅から少し離れた暗い路地の先にある居酒屋のマスター。 その