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ヨガと氣功6 疎通経絡保健法

経絡。中医学や気功では體(からだ)の中を走る氣の通り道を経絡と呼び、正径十二脈と奇径八脈があり、特に意識したいのは奇径八脈の内、任脈督脈の二つと正径十二脈の十四本の経絡である。この十四本の経絡の通り道にツボ(径穴)がある。

疎通経絡保健法は自分で自分の體を叩いて氣の通り道の滞りをなくし、こりや痛みを解消して内蔵を強くする。大きな動きでリズミカルに叩くことで内側の氣に集中しやすくなる事を目的としている。

疎通経絡保健法は十個の動きから成り立つが、ぼくは六つの動きをやって経絡の流れをよくしてから、ヨガのヴィンヤサフローを行う。より氣、プラーナの流れをよくし、感じられるように。この動きを覚えたての内は、本をしょっちゅう見て、この動きをしていたのだが、だんだん本を見なくなっていき十個の内の六つが残ったということだ。

今回はその六つを紹介しよう。

一、任脈督脈をたたく

背骨の前を通る任脈、後ろを通る督脈。足踏みをしながら右手は下腹部、左手は仙骨から叩き始め、一回毎に左右の手を前後に入れ換えながら、下腹部、胸、喉下へと上がっていく。背中側は手の届くところまで。三往復。

任脈督脈を叩くときは、手の甲にある合谷というツボの面で體をたたく。合谷の刺激にもなる。合谷は、人差し指と親指の付け根が交わるくぼみにある。

「任督通ずれば百病治る」という言葉がある。

二、手足の三陰三陽をたたく

手の陽の経絡は大腸径、三焦径、小腸径で腕の表側を走り、手の陰の経絡は肺径、心包径、心径が腕の裏側を走る。

左腕の表側を肩から指先に向けて叩く。手のひらが上を向くように左腕を返し指先から肩に向けて、腕の内側を叩く。腕を変えて、三往復ずつ。

足の陽の経絡は前を胃径、外側を胆径、後ろを膀胱径が走り、足の陰径は肝径、腎径、脾径が内側を走る。

陽の経絡は太ももの付け根から足首またはくるぶしに向かって叩いていき、陰の経絡は内くるぶしから鼠径部まで叩いていく。

胃径→陰径→胆径→陰径→膀胱径→陰径の順で三往復。

承扶、環跳は坐骨神経痛に効くツボ。太ももの付け根のくぼみに環跳、お尻と太ももの境目に承扶。
風市、脳血管によいツボ。太ももの外側中央。気を付けしてたつ時中指があたる位置。
李中、膝の真裏の腰痛のツボ。
承山、ふくらはぎ中央にあるこむらがえりに効くツボ。

三、百会、長強をたたく

百会は頭頂にあるツボ、長強は尾てい骨の上にあるツボ。足踏みしながら合谷で二つのツボを同時にたたく。百会は下の病、長強は上の病に効くといわれる。

四、大椎、腰の陽関をたたく

大椎のツボには解熱作用があり風邪のひきはじめに効果があり、陽関は腰痛に効くツボ。大椎は手のひらで陽関は手の甲で足踏みしながら同時にたたく。

大椎は首を曲げたときに現れる骨の出っ張りの下にあり、陽関は左右の腰骨の出っ張りを結んだ線上で背骨の上にある。

五、だん中、至陽をたたく

だん中は左右の乳頭を結んだ線の中間、至陽はだん中の真裏のツボ。どちらのツボも肺と心臓を強くする。だん中は手のひらで至陽は手の甲で足踏みをしながら同時にたたく。


六、神闕、命門をたたく

神闕はへそ、命門はへその真裏にあるツボ。神闕は手のひらで命門は手の甲で足踏みをしながら同時にたたく。胃腸を強くし、腎臓にもよい。

三から六は二十回ずつたたく。
たたくときは、パンパンと體の中が響くように。

疎通経絡保健法をしっかり行い経絡を刺激した後、ヨガのプラーナを體中に流れるよう太陽礼拝、またはヴィンヤサフローをこれもまた、しっかりと行う。そして、シャバアサナの体勢で體の内側をよく感じてほしい。



長々となりましたが、今回もご一読ありがとうございます。ぼくはヨガの中で疎通経絡保健法を行いますが、ヨガが苦手な方、あまり時間がない方はこちらだけでもよいと思います。
家族や恋人または友達と行うのも楽しい時間となるでしょう。
今回、本を読みなおして、やらなくなっていた四つの動きも思い出した次第。
こちらも楽しく氣持ちのよい動きなので、また、いずれかの機会に。

参考文献はこちらです。興味のある方は是非!


一人一人が健康になって、世の中の穢れが落ちますように❗️笑顔で良き日を‼️


ヴィンヤサフロー(YOGAをすること⑱)|terucchiteruteru #note #習慣にしていること



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