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高齢者の茶葉離れが結構進んでいます
仕事の関係でお茶(緑茶)について調べる機会がありました。お茶を入れて飲む文化を残したい、広めたいと思っているお茶屋さんからの依頼でした。
消費の動向を知りたかったので、家計調査でお茶の品目を確認してみましたが、結構面白かったです。
家計調査を見てみると、お茶は茶葉などで飲むリーフ茶と、ペットボトルなどで販売されている茶飲料と分けられているようです。
リーフ茶については2002年の単身世帯の~34歳の人で年間に平均500円程度の消費、2020年には平均300円弱の消費ということで、減少傾向でした。
またあわせて、2002年の単身世帯の60歳~の人だと年間に平均で6,730円の消費、2020年には3,317円の消費となっていました。
この結果を見ると、減少の幅は60歳以上の人のほうが大きいんだなとということがわかりました。ある意味高齢者のお茶離れです。
ついでに茶飲料についても見てみました。
2002年の茶飲料については、~34歳で9,019円の消費、60歳~で2,185円の消費となっていました。やっぱり若者はお茶をいれるというよりも、ペットボトルで飲むほうが馴染み深いんですね。一方で高齢の方はお茶をいれて飲む方が主流だったようですね。
そして2020年の茶飲料については、~34歳で7,475円の消費、60歳~で3,596円の消費となっていました。若者については消費が減っていますね。人口減少などの影響などが考えられると思います。
高齢の方については、リーフ茶についての消費は減少傾向にあり、茶飲料については増加傾向にあります。高齢の方についてもお茶をいれる文化からペットボトルなどの茶飲料を飲む文化にシフトチェンジしていることがうかがえます。
この結果だけを見て考えると、若者にアプローチするというよりも、高齢の方にもっとアプローチをしてお茶を入れて飲んでいただく文化をつくる必要があるのではないかと思いました。
若者については全然リーフ茶の消費がない状態なので、ここからリーフ茶を消費するように喚起するのは簡単じゃないと思います。
一方で今の高齢者の方はまだある程度の消費があり、過去の経験から文化としてもなじみ深いのではないかと思います。
今の高齢者の方がお茶を入れて飲むことをしてくれれば、その子世帯にもその経験をしてもらえる機会が増え、今の若者が年齢を重ねたときにお茶をいれて飲むということをしだすのではないかと思います。
もう少し調査をしてクライアントへの提案をまとめようと思います。しかしたまにはゆっくりお茶をいれて一息つきたいですね。