葉婆になるまで 2
思い返せば、造花やドライフラワー作品を店に委託したり、個人で楽しむものよりも売るためのものを作る方が圧倒的に多かった。
仕入れに時間を取られることや 残った在庫の処理。管理するスペースが限られている事もあって手一杯。 外に出て汗をかく花壇計画や植栽の方が身体一つで済む分楽だし健康にも良い。
いつのまにか仕事やボランティアで花壇をいじることが多くなっていました。
とはいえ、やっぱり作品作りは好きだし
クリスマスシーズンは注文してくれる人も教室の依頼もまだあったしたので、忙しくしている事に満足していました。
そんな時に、何かのきっかけで知り合いに
そういうのって、どうせ趣味でしょ、 と
突然言われて、えっ!? ええっ!?
思ってもいないことをいきなり言われるのって
ぐさ〜〜っと、くるもので
どうせ ? どうせ? どうせなんだ??
と、想像以上に過剰反応してしまいショックでしばらく立ち直れなくなっていました。
花で食べてるわけじゃないでしょ。現役ではない。ぼちぼち楽しんでる
それはそうなんだけど、、歳のせい? すごく下手くそになった?
円形脱毛症で髪を染められずにいたら真っ白なままになってしまって
「まだ働いているんですか?」とか「お孫さん、いるんでしょ?」とか 言ってくる人は皆悪気がない。無いどころか好意で言ってくれてる。
歳をとることは自然な事。 婆になるのを受け入れなきゃいけない。
言葉に振り回されないようにならなきゃ、、
一度マイナスな沼の中にはまるととっぷり浸かってしまうもので、うだうだうだうだ
私ってば、切り花でもドライでも造花でも花苗でも、種でも枝でも、、植物さえいじっていれば周りがどう言おうがそれで幸せだったんじゃないの? などと。
漫画のぼのぼの でぼのぼのが すなどりねこさんに穴に入れられてしまい、もうだめだ〜 って感じ
じんわり、、立ち直ってくる間
手元にあった色褪せた押し花。貼り付ける事に集中する事で癒されていたみたいです。
私と同じように心の沼にはまりやすい人とか、ちょっと疲れたり落ち込んでる人とか、子供心を思い出す時間を一緒に過ごせたらいいな。楽しみを共有したいな。 と初めて思わせてくれたのが押し花でした。
こんな とか たかが、とか どうせとか言われると
卑屈な方に追い込まれそうになるけど
ショックであればあるほど、気が付かなかった自分に気づけたし、結果、新しい道も見えて感謝しないとですね。
おかげで傾聴ボランティアの資格もとりました。
葉婆という名を日常に入れることで
その音に慣れて行けてる気がします。
受け入れて
まだまだこれからです