ネズミ年

2020年は庚子年という干支だ。

コロナが振り撒かれたことで世界の秩序は様変わり。人々はやる気を無くし家に引きこもるかマスクで身を隠す。そんなものはなんの意味もなさないのに。

はてさてこれから180年の昔、当時は清国と呼ばれていた今の中国にあたる国は、世界屈指の大国として、まさに眠れる獅子のごとし、だった。

大英帝国といえども清との貿易は大切で、メキシコから得られた貴重な銀をジャブジャブ注ぎ込み茶や陶器を買っていたという。
やがて、銀は尽きる。すると東インド会社から大量のアヘンを持ち込み銀の回収へとシフトし、ついでにアヘンで茶や陶器を買い漁る。

まるで今日のコロナウイルスのように蔓延る阿片。人々はやる気を無くし、路上でヨダレを滴しながらねている、そして死んでいく。

そしてやがて、アヘン戦争と後に呼ばれる戦になった。中央政府から程遠い南の地には、軍と呼べるものは無く政府からの支援もない。蓋を開ければ眠れる獅子は眠ったままだった!

誰も手出しできない大国、清。それがヨーロッパの果ての島国負けてしまった。それが1840年、庚の子年である。

あなたはここから、何を読み解きますか?