開業資金はこれだけかかる
飲食店を開業するに当たって、必要なのは店舗。 当たり前の事ですが、ゼロから作るには、店舗を用意しなければなりません。 今回は店舗を用意するために必要な資金面をお話したいと思います。
スケルトンの場合
スケルトンとは建物を支える柱、梁、床などの構造のみで、内装は空っぽの状態を指します。
内装が空っぽなので、これから好きなレイアウトで内装作りを楽しむことが可能ですが、その分費用がかかります。
費用がかかる代わりに、スケルトンで始めるメリットをいくつかご紹介します。
メリット1 スケルトン物件は真っさらの空間から自由にレイ アウトすることができます。
導入する設備も設置場所も一から考えることができるので、仕事上での導線を効率よく出来る事は勿論、仕上がった店舗に愛着も沸くことでしょう
メリット2 設備トラブルか起こらない。
新たな設備を導入するため、トラブルが少ない状態で開業をスタートさせることができるのもスケルトン物件のメリットです。
新品で導入する場合は保証期間も長くなるため、急な出費を抑えることもできます。
メリット3 前のテナントのイメージを引き継がない。
スケルトン物件なら、一からテナントを作ることができます。
少しでも前テナントのイメージが残っていると違和感を感じることもありますが、スケルトン物件であれば一からのスタートなので、オーナーさんのイメージ通りの雰囲気で飲食店を開業することが可能です。
次にスケルトンで始めるデメリットもご紹介します。
デメリット1 内装をゼロから設計しなければならない。
スケルトン物件は一から設計ができますが、その分費用、知識が必要になります。
設計士とも相談しながら開業を進めるのですが、実際に設置したい場所に設置できない設備もあり、着工までの時間が必要になります。
デメリット2 厨房設備や什器を全て購入しなければならない 。
大型設備以外にも飲食店を開業するにあたり、調理器具やテーブルや椅子なども揃えなくてはいけません。
理想の物件を見つけて、着工して開業するまで賃料は発生します。
賃料を支払いながら、内装に必要な備品を揃えます。その間、飲食店からの収入はありません。
オープンして収入を得られるまでにどのくらいの費用がかかるのか明確に、資金計画を立てておきましょう。
デメリット3 工期がかかる。
スケルトン物件で飲食店を開業するのであれば、オープンまでに最低2ヶ月はかかります。
少しづつ理想の空間が仕上がってくるのは楽しいのですが、早期のオープンを期待する方はスケルトン物件よりも居抜き物件の方がお得になります す。
スケルトンでの店舗開業費用
スケルトン物件にかかる工事費用は1坪30~60万円になります。
1坪の工事費用は平均であって、導入する設備や工事の工程がかさむ場合は平均以上の費用がかかることもあります。
勿論、こだわりの内外装や、厨房機器によっては更にかかる事になります。
物件取得費、工事費、運転資金オープン当初の原材料費等を考慮すると最低でも2000万円位はないと厳しいかも知れません。
次回は居抜き物件での開業について書きたいと思います。