大切なものを大切にしよう
昨日、兄から連絡がきた。
「ちょっと相談あるんだけどー。」
兄とお電話
兄は中学校の先生をしている。そんな兄とはここ数年、仕事の話をよくするようになった。教育について。ひょんなことから話がトントンと進み、以前兄が所属していた学校で先生向けにチームビルディングの研修を全6回、今年度から新しく転校?した学校では中学生1~3年生向けにリーダーとリーダーシップの授業を。チームビルディングの講師として、てるい妹(私)が黒板の前に立ちました。
「ちゃちゃちゃ。んだってか。ほーたまげたー」
おばあちゃんがまだ生きていたなら、きっとこんな風に言っていただろう。こんな形で兄弟がコラボしながら生きているなんて、自分も家族もみんなびっくりだ。
その相談会はなんだかんだタイミングが合わず、今日zoomで開催された。話を聞いてみると、今回は現学校の先生向けにチームビルディングのセミナーを企画しているそうだ。なんともこころ踊る電話だった。
母とお電話
さっき母から電話がきた。スマホ越しに映る母は、にっこにこしていた。スーパーボールみたいにポンポン弾んでいそうないつも元気な母。例のごとく、開口一番、母から言葉のシャワーを浴びる。
母:「げんきー?今何してるのー?ご飯は食べたのかな?ちゃんと栄養は取ってるかな?バランス大事だよー、ほーんと。食ってだいじなんだよ。あ!はちみつ体にいいらしいよ!」
(いや、はちみつって一周まわって今?とさすがに突っ込んた。お互いけらけらと笑った。)
私:いつもありがとねー。お互い健康第一!んじゃねー、おやすみー!
いつもの感じで電話を切る。母の余韻はしばらくほわぁんとあったかく残る。
弟とお電話
母が電話越しに神奈川に住む弟の心配をしていた。「げんきかねー?なんか連絡とってるー?」そういえば家族LINEではレアキャラ化している。
弟に電話をしてみた。つながったので、facetimeに切り替える。
私:どもどもー!元気してたー?
弟:あー元気だよ。残業増えてきたけど何とかやってる。
私:おーそうなんだ!何とかやれてるんだね!ごはんたべたー?
弟:あ、実は今食べてた。
私:何食べてるのー?ごめんごめん。
弟:生ラーメン
私:あ、伸びじゃあかんね笑 じゃまたねー!
弟:あいよー
ご飯食べてるのに出てくれたんだ!聞かなかったらのびのび生ラーメンだったんだな、きっと。と弟のやさしさに姉感動。
今日という日に
偶然でもあり必然でもあるかのように、家族全員と流れるように顔を見ながら話をした。なんだかんだ大好きな家族だ。
私が4歳のころ、父は32歳で亡くなった。あまりに突然だった。何なら記憶はほとんどないが、父が亡くなった後、幼稚園の先生と出てきそうな涙をぐっとこらえながら、父の話をしていたことを覚えている。仕事を一所懸命頑張っている弟が、まだ1歳だった頃だ。
あの日も突然だった。9年前の今日のように。
あたりまえなんてこの世の中にはないんだって父が教えてくれた。
過去に心を残して縛られることなく
未来に思考を走らせ恐れすぎることなく
今を生きよう。大切なものを大切にしよう。
今しか生きれないのだから。
今日、大切な家族の顔を見て話せてよかった。