2拠点居住 ビザはしんどい
わたしは、イギリスでは、大学院で博士課程(社会政策学)の研究者としての生活を、日本では、研究もしながら、仕事をしている。
仕事は、現場で研修や講演や、講座を担当したり、時に、ご遺族の相談でお話を聞かせていただいたり、原稿を書いたりと、ミクロな部分から、事業計画、予算作成、広報(リリースから取材を受ける)、評価のモデルづくりなど、多岐にわたる。
プレイング・マネージャーであることがあまりに辛いときがある。
現場も経営も、はしんどい。
さらに、そこに、2拠点というんが負荷を増すことがある。
でも、それでもなんで、2拠点を選んでいるかというと、イギリスという国に学ぶことがたくさんあるからだ。イギリスが「進んでいる」「グリーフケア先進国」だからというと、イギリスやって課題を抱えていることを肌で感じたり、異国に暮らすからこそ日本が当たり前のようにもっているもの、行っていることの「価値」に気づくことができる。
ただ、今回のVISAの案件についてはあまりにストレスが大きくて「無感動」「無反応」を貫こうとしていた。時々そうやって感情を抑えていると、あふれるときがある。
今回、フルタイムからパートタイムコースに切り替えるために、ビザも変えなければいけない、という状況になり、その手続きが大変面倒なことに。大学のイミグレの部署の言うことが違う。そもそも、パートタイムコースの学生にVISAを発給するのは今年の4月からのプログラムによるもので、政府もBrexitのせいないなのか、ガイドラインの出す出す詐欺(出すといっていた4月にでなかった)。わたしも、大学事務も、先生たちも、国も、なにもかもが混乱していた。
メールの返事がかえってこないことが2週間あったり、その間「電話をしたらいいじゃないか」と思うものの、2年以上暮らしても、電話というコミュニケーションはわたしにとって「恐怖」に近いものがある。難易度がとっても高いのだ。
4月からコース切り替えの相談をしてきて、ここにきてやっと、VISAの発行のために必要なCAS番号が手に入り、手続きをスタートさせられるのが何よりありがたい。
はぁ…2拠点居住というと、かっこいいイメージがあるかもしれないが、現実はかなりの困難にぶつかります。それでもあきらめたくないわたしは、精一杯、研究と仕事と、イギリスと日本という間を往来する生き方をしばらくしていくのかと。なぜ厳しい方の道を選ぶのかは、もう体質としかいいようがないけれど、それが生きたい道なのだと思って、生きていきます^^