経済的にしんどいことは語りにくい?
先日イギリスのグリーフケア、死別支援、遺児支援の研究と、実践におけるエキスパート、Alisonと久々にオンラインでミーティング。
わたしの博士課程の研究に助言をたくさんもらった。
改めて、わたしの研究をここで簡潔に書いておくと「ヤングアダルトの世代の子たちが親を亡くしたときに、どのような社会・経済的な影響を受けるのか」ということがテーマ。
こうした研究は、日本はもちろん、世界的に見てもまだまだ少ない。
アリソンはだからこそ、価値がある!と応援してくれた。
今回指摘してもらった、研究の中でチャレンジ(困難)が予想されることとして
経済的にしんどい状況は、フォーカスグループなど、複数の人がいる状況では話しにくいかもしれない
ということであった。でも、近い経験をした当事者が場を共に話すからこそ見えてくるものもあるのではないかという葛藤もある。
慎重に判断をして、リサーチを設計していきたいところ。
インタビューの中から「経済的なことの相談のしにくさ」についても探索できたらと思う。そこに文化間の比較をいれながら。
実は英国でも、経済的なしんどさは、心理的サポートを提供してる団体であっても「プライベートなこと」として、立ち入って聞かないことが起きているという。日本もそのあたりは、ほんまにそうやなと。
でも、わたしは、お金はあとどれくらいあるの?
とか学費や経済的な状況を知ろうとしてくれる人がいたから救われた。
個人の偶然の助け ではなく、どうしたら、この世の中で、そうしたサポートを当たり前にできるのか。
研究を通じてはもちろん、リヴオンのこれから先10年、20年を描いていくときにも考えていきたい。