口座残高3万円だった夫婦が「ビジョンボード」を作ったら世界一周にも行けることになった
「ビジョンボードって知ってる?」
友達の口から出た聞きなじみのない単語。
簡単に言うと、自分の思い描く理想(ビジョン)を言語化し、その画像をプリントして貼りつけたボードだと教えてくれた。
「よかったら一緒に作ろうよ」と誘ってもらい、初めてのビジョンボードを作ったのは、2017年のこと。
その頃の私はというと、カナダ人の旦那を連れて日本に移住してきたばかり。物価の高すぎるカナダを離れて、日本で心機一転と思っていた。ところが日本での職探しに苦戦し、二人合わせて口座残高が3万円という絶体絶命の危機を味わうことに……。
ソフトバンクホークスの球場でビールを売ったり、日雇いバイトで英語を教えたりしながら、なんとかしのぐ生活。
旦那と出会ってはじめて味わう底辺だった。ここがどん底なら少しでも上に登りたいと思い、よくわからんままにビジョンボードを作ることにした。
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私の夢がつまったビジョンボードという名の画用紙は、ベッドルームに飾られた。
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それから3年後。嘘だと思われるかもしれないが、気づいたらほとんどが叶っていた。
夢を更新しようと思い、ビジョンボードを作り直した2021年。
そこには、前回叶えられなかった「ウユニ塩湖」の写真とバックパックの写真を追加した。
「バックパックで旦那と世界一周したい」というメッセージとともに。
そして2025年の今。来週私たちは世界一周の旅に出る!
新たなビジョンボードには温泉付きゲストハウスの写真も張りつけられている。いつか叶えることになる夢、「ゲストハウスオープン」を思い描いて。
人の夢は終わらねえ!