おすすめのスピリチュアル本 (1)
■ おすすめのスピリチュアル本 (1)
『笑顔エネルギーが人生を変える』野坂礼子著 (三学出版) 2001年刊
このページでは、今回が第一回目のおすすめのスピリチュアル本のご紹介ですが、私が著者の野坂礼子さんを初めて知ったのは、野坂さんの著書『人生を変える言葉「ありがとう」』という本でした。
この本の内容もとても素晴らしいものでしたが、今回ご紹介するこちらの本の内容も実生活で大いに活用できて、本に書かれている通りに実践すれば、誰でもが人生をバラ色に染め直すことができる事は間違いないでしょう。
啓発本的な内容とも思えますが、高い波動のパワーを実生活に取り込む点では、霊的な次元のアップにも繋がる方法でもあるので、スピリチュアル・メソッドと言ってもいいでしょう。
この本の内容のポイント部分をご紹介しますが、読まれて更に興味を持たれた方は、下記のサイトでこの本の購入(Kindle版か書籍版)もできますので、ご利用ください。
■「笑顔エネルギーが人生を変える」野坂礼子著〈Amazon.co.jp〉
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●宇宙は気でできている
運がいいとか悪いとかいうのは、自分の力の及ばないことであったり偶然におこる出来事によるところがあります。
それは、どう説明できるでしょうか。
元気、病気の「気」、他にも、陰気、殺気、気配、気分、天気、人気、雰囲気、勇気、陽気、気が合う、気が楽だ、やる気、根気、気配り、気をつけるなど、気のつく言葉はたくさんあります。
「気」とは、オーラとかプラナとも呼ばれ、物体の基となるエネルギーであり、また、身体や心、また命をつくっているエネルギーのことです。
東洋人は「気」を基本にいろんな物事を見、考え、東洋医学や東洋思想を構築しました。
人がいると、オーラといってそのまわりには気がただよっています。
仏様の後背(お顔の後ろの金色の輪)とは仏様のすばらしい気を表現しているのです。
その気が交流すると互いに影響しあいます。
たとえば陰気な人と長く同席していると、こちらまで、なんとなく気分がすぐれなくなるわけです。
別に何をしてもらったわけでなくとも、明るい気のいい人と共に過ごすだけで、こちらまで元気になるなど、誰しも経験することです。
逆に、運気の悪い人と一緒にいるだけでも、影響を受け、こちらのツキまでなくすこともあります。ご用心!ご用心!
東洋的考えや東洋医学は、今まで迷信的とか非科学的とかいって排除されがちでした。
ところが、今、世界が西洋文化の時代から東洋文化の時代に移り、いろんな分野の人々に「気」の存在が認められるようになってきました。
今一つ気の存在がクローズアップされるようになった原因は、西洋の科学が東洋に大変遅れて気の存在を見つけたのです。
量子物理学という分野です。
人間を最小単位に分析すると、分子になり、さらに原子になり、素粒子という単位になります。
この原子は素粒子という固体でできていると同時に、雲のような形状をしている、すなわち気であるというわけです。
これを東洋人の英知で直観し、大昔から「気」とよんでいました。
そして、この気は、波動でもあり、電磁波や音波と同じく波状で、地球の裏にまで瞬時に伝わってゆくのです。
人間や動植物だけでなく、木や金属、コンクリート、水、空気など、地球上のもの、いや宇宙のすべては「気」でできているのです。
のみならず私たちの心、意識も気です。
私たちのつくるイメージも気です。
●恨みの波動・祈りの波動
今私が、誰かを恨んだり、腹を立てていると、私からウラミや怒りの波動が相手に向けて流れだします。
逆に感謝やよろこびに満ちていたり、いいイメージをすると、いい波動が出るというのです。
そして、今ここで出た波動は地球の裏側まで瞬時に達してしまいます。
だから、人に恨まれたら大変ですね。
相手と一緒にいなくても、大きなマイナスの影響を受けてしまうからです。
逆に感謝されたら、知らず知らずに幸せの波動をいっぱい受け取ることになるのです。(中略)
人の祈り、いいかえると人の想いというのは波動となって、まだ会ったこともない相手にさえも影響を及ぼしてしまうのです。
「想い」とは、言葉でありイメージです。
人間は言葉とイメージを使って、いろんなことを想うのです。
だから、それぞれの言葉とイメージの波動が、共鳴し同調する波動とまず出会い、そして波動同士が干渉し合い、影響し合い、いつかその波動の発生源である本体(人や物や出来事など)と出会ってしまうのでしょう。
私はこのことを知ったとき、大きな感動と感謝の念を抱かずにはいられませんでした。
だってすごいですね。
人間だけに、想像力や考え想う力が与えられている。
そして、想像したこと、想ったことは実現するのですもの。
そして、感謝をしている時、笑顔している時には、最高によい波動が出るのです。
●言葉の魔力
言葉には、言霊(ことだま)といって、言葉そのものにもパワーがあります。
よいパワーをもつ言葉、すなわち、常に明るく、素直で前向きな言葉を使うことです。(中略)
プラスの言葉なら、胸が開いて軽くなる感じとか、呼吸がゆっくりになるとか、顔の筋肉が和らいで、笑顔が出てくる気分、肩の力がぬけてゆくなどを感じますね。
◆プラス言葉◆
明るい 元気 素直 積極 肯定 陽転
・充実している、簡単だ
・できる、楽だ
・お金がある
・まだ若い、大丈夫さ、やってみよう
・幸せだ、元気だ
・楽しい、きれいだ、素晴らしい
・やれる、できる、気分がよい
・イケル、おいしい、明るい
・美しい、すてきだ、かわいい
・愛している、愛されている
・やってみよう、さわやかだ、気持ちいい
・おもしろい、利口だ、ラッキー、ハッピー
◆マイナス言葉◆
暗い 病気 反発 消極 否定 陰転
・忙しい、疲れた
・難しい、つまらない
・できない、いやだ、困難だ
・だめだ、お金がない
・まずい、もう年だ
・きたない
・どうしよう、バカだ
・不幸だ、大変だ、マイッタ
・困った、苦しい、痛い
・失敗した、やりたくない、しんどい
・気持ちが悪い、さみしい
・せつない、イライラする
朝起き抜けから、「ああ、ねむい。イヤダ。もう朝、また会社か。うっとおしい天気だ」などから始まって「私はダメダ。あの人が悪い。会社方針がいいかげんだ」等々、マイナス言葉を連発している人はいませんか。
1日だけならまだいいでしようが、こういう人はたいてい1年365日、口グセのようにグチや批判、自己卑下など、マイナス言葉を連発しているんですね。
そのたびに筋肉もホルモンバランスも呼吸も、マイナス条件となり、潜在意識という馬にマイナスの方向づけをしていることになるのです。
本人だけがその影響下にあるならまだいいのですが、その人と長い時間を共に過ごしている人、例えば子供や夫や妻、部下などの人生までマイナスに引き込んでしまう恐ろしい力があるのも言葉なのです。
これは「言葉公害」ですね。
「人間は、口に出すまではその言葉の主人公だが、口に出してしまった後は、その言葉の奴隷でしかない」わけです。
言葉をコントロールできれば確実に人生がコントロールできます。
実は言葉の持つ波動が水に影響を与え、みごとに水の結晶の形が変わる江本先生のされた実験をみれば、言葉のパワーは一目瞭然ですね。
そして、言葉によりイメージはつくられるのです。
●イメージで願望を実現するコツ
★イメージづくりの小道具
潜在意識は、絵になった願望、すなわち、イメージをよく受け入れます。
そのために絵を描いたり、自分のイメージにピッタリの写真や絵、雑誌の切り抜きを集めて、1枚のイメージパネルをつくったり、張り合わせて合成写真をつくったり、コンピューターグラフィックスでイメージ写真をつくったりするの、とても効果的です。
それをいつも見えるところにはっておきます。
★暗示用語のつくり方のポイント
潜在意識は、言葉のくり返しにとてもよく反応します。
ですから、願望を暗示用語にまとめて、それを呪文のようにくり返し唱えるのが効果的です。
暗示用語のつくり方のポイントは、
① 短く、簡単な言葉で。
② 肯定的な意味を持つ言葉で。
③ 具体的でイメージになりやすい言葉で(論理的・抽象的な言葉はあまりよくない)
④ 現在完了形がよい。無理があるときは、進行形をうまく活用する。
※①は、あまり理屈っぽい、長ったらしい文章より、簡単で感覚にうったえるような言葉がいいのです。
幼かった頃、母親に「またグズグズして、さっさとしなさい」「グズね!」「どんくさい子ね」など、毎日のようにくり返し言われ続けた結果は、まさに潜在意識に「ますますどんくさくなりなさい」「まだ足りません、もっとグズグズするのです」と語りかけているようなものです。
信頼している人の言葉には人間無防備ですから、ストレートに潜在意識にすり込まれていきます。
母親が「あなたの動作は緩慢ね」等と言っていたら潜在意識には届きにくかったのですが、「グズ」とか「どんくさい」という簡単で感覚的な言葉は、潜在式によく届くのです。
プラスの言葉で子育てが大切ですね。
②の肯定的な言葉でというのは、例えば、「病気がなおる」と言うと、病気という言葉は病気のイメージにつながりますね。
潜在意識に文法は通じませんから、「なおる」と言っても、関係なく病気のイメージを潜在意識におくりこむわけです。
「健康になる」とした方がよいのです。
★タイミング
そして、このように願望を簡単で覚えやすい言葉にまとめて、実現しているシーンをイメージしながら、何度も何度も子守歌のようにくり返すことを、夜寝る前に、お布団の中で実践されることをおすすめします。(中略)
★願望実現への手順
それから、潜在意識に願望を送り込むには、はじめに、実行するための手段や方法をいろいろ考えてイメージするのではなく、
① まず、自分の願望が実現したところを頭に描く。
② 次に、それが実現してしまった時のうれしさ、ワクワクする気持ち、特に感謝の心を味
わい、「ありがとうございます」をくり返す。
③ それから、アイデアとかチャンスとか、必要なお金とか、必要な人材、人脈などがあら
われるのを待つ。
という順序が大切です。
●自分のいいとこ見つけ‥‥百になるまでねばってみよう
こんなワークをぜひしてみてください。
自分の好きなところ、いいなと思うところ、恵まれている、感謝できる点を100見つけて書いてゆきます。
「エッ、100? そんなにあるわけない‥‥」
「イヤア、100も書いていいんですかあ、楽しそうですね、やってみましょう」
さっそく、笑顔発想のできる人と、できない人が分かれてしまいましたね。
思わず、日ごろの考え方のクセが出てしまうんですね。
「そんなにあるわけない」の人も、まず20を目標に、紙と鉛筆を用意してやってみてください。
思うだけではダメ。書くことがコツです。
書くことは、自分の頭の中で雑然としている想いを外に出して整理し、書くことで、より強化し、再び頭の中にすり込んで定着させる効果的な方法です。
小さなことでもいいのです。
例えば「おつけものをつけるのが上手」「主人が旅行につれていってくれる」とか「爪の形がよい」とか。(中略)
少しずつ増やして100を目標にねばってみましょう。
100という数字は意味があります。
ある程度プラス思考の人なら60前後は出てくるのですが、そのあと30~40を絞り出すべく考えているうちに、いろんな角度から自分を見て、意外なところ、あるいは普段は当たり前すぎて長所として見たことのないところにも目がゆき、自分を見つめ直し、「私って、結構いいね」と思える。
また、恵まれている点に改めて目がゆき、感謝の心に満たされる。(中略)
●陽転発想
人生いつ何が起こるかわかりません。
病気になる、事故に遭うといったことから、人間関係のトラブル、リストラなど、「何でこんなことになるの」「何で私が‥‥」などと、泣きたくなる苦しみは誰の人生にも必ずあります。
どんなに明るい顔をしている人でも、言うか言わないかの違いだけであって、つらいことは必ずあるのです。
その時、どう受け止めるかで、次の動き方が違ってきます。
そして、その後、人生の進む方向が大きく変わってきます。
ピンチはチャンスなのです。
チャンスに変える力こそが、その人の本当の実力です。(中略)
ただ、そうは言っても、やはり苦しい立場に立った時に、そうすんなりと「あ、生き方を変えるチャンスなんだ」とか、「自分に必要な試練なんだ」とか思って喜べません。
そう思うゆとりもなく、もがき、苦しむわけです。
そこで、私の提案があります。
笑顔セラピー流「形から入る」のです。
すなわち、夜床について寝つく前に、1分でいいから次の言葉を5回以上つぶやいてください。
これでよかった。私はこの事態(病気、失恋、トラブル、事故、出逢い)から学び、気づき、成長します。だから、この事態は私にとって必要で、最善です。そのうち最善である意味がわかります。ありがとうございます。ありがとうございます。
これを簡略にして、
これでよかった。ここから気づく。ここから成長する。ありがとうございます。ありがとうございます。
でOKです。
何かつらい出来事や、難儀なトラブルにでくわした時、この本にこんなことが書いてあったなと思い出して、だまされたつもりでつぶやいて見てください。
そのできごとが、自分にとって、なくてはならないことだった、これでよかったと思える時が必ず来ます。
しかし、パニック状態の時、心を切り替えて5回つぶやくことは大変な勇気がいります。
多くの人は、この切り替えの勇気が持てずに、人生がますます暗い方向へ流されてゆきます。
しかし、陽転発想する勇気を持ったあなたは、昨日までとは違う新しい生き方を見つけ、幸せになれるのです。
●苦しいことは天からの研修
陽転発想の項で、ピンチこそ自分の目を開かせ、気づかせてくれ、成長させてくれるチャンスだといいました。
そう苦しいことは天があなたのために企画し与えてくれたオーダーメードの研修なのですね。
その研修をしっかり受講し、学び、成長すると、天はごほうびに、あなたの人生の舞台を一段高いステージに上げてくださるのです。
人生の次元上昇です。
人生の壁にぶちあたった時、我々はよくUターンして逃げだします。
例えば、上司とうまくいかないと、相手のせいにして「あんな人の下でやってられないよ」といい、仕事で大きな失敗や挫折をすると「この仕事は私に向いてないわ」と言い訳をして、会社を辞める。
失恋して苦しいのは仕方ないけれど、相手を恨み、つらみ、ウサばらしに明け暮れる。
事業を倒産させて尻ぬぐいもせず、夜逃げする。
病気になり、苦しく、不安におびえるのは当然ですが、ただ運命をのろって毎日を過ごす。
そんな人は、次の仕事が見つかったり、病気が治っても、またもっと大きな次の難問が待っているものです。
次に出会う人や職場は前よりもっと状態が悪い。
すなわち、人生ステージは一段下がって光もささず、人口密度も高く息もぬけない競争社会で、足の引っ張り合い、我欲丸出しの人々が集まる地獄です。
自分の問題から逃げるたび、ステージがワンランク下がってゆきます。
逆に、大きな壁にぶちあたった時、“天からの研修”と受けとめる。
例えば人間関係のトラブルで大きな挫折をした時、自分を見つめ直し、間違いに気づき、勇気を持って自分を変える。
たとえトラブルのいきさつに関しては自分の方が正しかったとしても、幸せになれるかどうかには、どちらが正しいかどうかということは関係なく、より次元の高い(愛の心が大きい)考え方かどうかにかかっているのです。
そんなマイナスの波動をもった人や職場やできごとと共鳴同調する自分であったことに気づき、自分を変える。(中略)
そんな人生の高く分厚い壁を、転落もせず本気でみごとに乗り越えると、着地点は以前の所ではなく、一段上がっていて、明るい光にあふれています。
ながめもよく、チャンスに対して人口も少なく広々していて、住人も難関を乗り越えた強くて暖かい人ばかりで、パワーに満ちあふれています。
そんな人々の中にいるだけで、やる気と自信にあふれてくるのです。
人に手を貸すことが好きな人々の国で、プラス波動に満ちあふれた天国です。
そんな国の住人になって、つい「ヤッタ! これで私の人生一生安泰」と思っていると、またそのうち次の大きな壁にぶつかる。
また勇断をもって乗り越える。
また次元上昇です。
そこは競争などまったくない、もっと素晴らしい極楽でしょう。
このように難問があってこそ幸せになれるのが、天の作った昇格システムです。
悪条件のまっただ中、「今ここ」をどう生きるのかで、地獄行きか天国行きかが決まるのです。
■著者略歴
〈 野坂礼子 (のさかれいこ) 〉
1947年生まれ。「ありがとうございます・笑顔セラピーねっと」代表。社団法人・日本産業カウンセラー協会、厚生労働大臣認定・産業カウンセラー。大手出版社セールスマネージャーを経て独立。現在、大阪、東京などで「笑顔セラピー」を主宰するほか、講演、社員研修、マスコミなどで活躍中。2008年には社会文化功労賞を受賞。すぐに実践できる簡単な習慣で、人生に幸せを呼び込む魔法のメソッドを伝えている。
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