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近いのに遠い場所

昨日、自宅近所の山を登った。この土地に住んで10年以上経つが初めての体験。登れることも知らなかったし登ろうとも思っていなかった。しかし、登る機会を得たので、せっかくだから登ってみた。

むかし話のお爺さんは、よく山へ芝刈りに行く印象があるのだが、これを日課にしていたとしたら足腰は丈夫だったに違いない。なんてことを考えながら30分くらい山道を歩いた。

いつも地上から見上げていた山の上の電波塔。コンビニに行く度に見えていて、どうやって行くのかと少し気になっていた場所。

ガイドのお爺さんに話しを聞くと、この山はかつて修善寺ロープウェイが通る観光地だったとのこと。帰宅後にウェブで検索したら僅かにだが文献が出てきた。10年以上は運行していたらしいが、当時の写真はほとんど出てこない。誰かの思い出になっていそうなものだが色々と謎だ。

山の上には神社があった。紅葉と陽射しも相まって歓迎されているような気がした。かつては観光地として賑わっていたというが、少しのんびりしにくる場所だったのかも。

ようやく電波塔へ。ようやくと言っても30分くらいだが、ハイキングを趣味とする人の気持ちが少しわかった。ちょっとしんどいけど楽しい。

自宅のちょうど裏の山の頂上から見た景色。山を降ればすぐ家なのに、そんな簡単に降りれないのも面白い。こんなに近くて、こんなに遠い。何もないのに、何かあった。小難しいけど単純なこと。またいつか来よう。

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