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そのまま写す

暗いものは暗い。明るいものは明るい。その光景を受け止める。その時のことを、なるべく覚えていたいと最近よく思う。

シャッターを切れば写真は残るが、どうしても脚色されてしまう。事実はもう少し日常的なものなのに、時が経つにつれて非日常になる。それは、記録と記憶が遠くなっていくから。

その点、映像という物は現実的だ。これに関してはシネマティックとか、そういう物ではなく、iPhoneのようなざっくり映る物がいい。意図のないボケた映像は、ただの綺麗なゴミだ。これはよく師匠が話していた言葉。

写真は、見た時の気分で感じ方が違う。これがまた面白い。むしろ、無駄が多くても良いのかもしれない。

写真は2019年に撮影。他人から見れば、これは知らない人が写るポートレイトだ。その背景に何があるかなんて関係の無い話し。ただ、当人達からすると、こうして撮った写真を見て、今も語り合える物である。

カメラ:Nikon Z6
レンズ:Nikkor Z 24-70mm F4S
現像:Adobe Lightroom "MABATAKI" Preset

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