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がんをめぐる冒険(49)いざ高圧酸素カプセルへ
高圧酸素療法は、酸素カプセルに入って1時間ほど寝ているだけ。
毎日外に出るリズム作りも含め、1カ月半で30回通おうと決めました。
街中の酸素カプセルと違い、頑丈なカプセルで
『SFだったらこのまま自分だけ歳をとらないやつ!』
みたいなカプセルです。重いフタを閉められると、ちょっとワクワク。
静電気がが起きそうな化学製品はNGなので、綿の検査着に着替えます。副作用で頭皮の毛が抜け始めたところで、不織布キャップをかぶっていたのですが、酸素カプセルの中に入るときはそれも取って入ります。
「気圧が高くなるので、耳がキーンとなります。飴をなめていると痛くならない人が多いので、いくつか持って入ってください」
と飴を渡されました。
治療室にはカプセルが4つほど並び、カーテンで仕切りがしてあり、正面のフタを開けると寝台がスルスルっと出てきて、横になるとまた寝台を中に入れ、重いフタを閉めて密閉されます。
「では始めますね~」
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