がんをめぐる冒険(57)ウィッグをカスタムしてみた(*'▽')

 抗がん剤の点滴(化学療法)から2週間で髪が抜け始め、慌ててウィッグを買い、美容師の友達・ひさよんの元に行きました。
 2週間前にボブに切った髪は抜けまくりで、カットしていてもカットより抜け毛が大変すぎて迷惑をかけるので、そのままでもいいかと思っていたら
「もう少し短くしたほうがウィッグかぶるにも楽だから切るよ」
と切ってくれました。
 髪をとかすたびに櫛にごっそり髪がついてホラーばり。髪を切りに来たのか、抜け毛を整理しに来たのがわからないほどで申し訳ないですが、ひさよんは動揺せずにサクサクカットしてくれ、ショートになりました。
 そしてウィッグの下地になるネットをかぶり、買ってきたストレートボブのウィッグをかぶります。
 ウィッグはワンレングス。前髪をカットすることもできますが、とりあえずワンレングスのままで整えることにして、飽きてきたら前髪をカットしてアレンジしようということになりました。
 ところが、かぶってみると……微妙……。店で試着したときはいくつもウィッグを試着し、一番違和感のないものを買ったつもりでしたが、改めていつもの美容室の鏡の前だと違和感が。
「なんかさ、こういう女装のおじさん、埼京線とかに乗ってるよね?」
「……いるねぇ」とひさよんも否定しない。
「なんだろう、このサイドの前髪の長さがいけないのかな?」
 サイドの髪をカットし、全体の毛先を梳いて自然なヘアスタイルになりました。
「生え際とか毛先とかウィッグがバレないように隠して、万人向けにしてるんだね。だから、そのままかぶると変に女装っぽくなる(笑)」
 なるほど!
「気に入ったウィッグは自分で作るしかない」
というひさよん先生のアレンジで違和感のなくなったウィッグ。これで全部脱毛しても安心です。
  美容院ではウィッグのカットを断られることもあるそうですが、友達のひさよんは絶賛脱毛中の髪も、ウィッグも整えてくれて、助かりました。
 ちなみに、ひさよんは現在代官山の店を手放し、実家の千葉と銀座のシェアサロンで営業しています。ウィッグだからといって目が飛び出るような特別料金はとりません。ウィッグのメンテナンスも受け付けてくれます。

ひさよん(@銀座)
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東京都中央区銀座4-9-6 陽光銀座三原橋ビル2階
アクセス:銀座駅 徒歩2分 / 東銀座駅 徒歩1分 / 銀座一丁目駅徒歩6分

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