信頼出来ない人

私は今、ある人との付き合いに困っている。困るような人と関りを持たなければいいのだけれど、そうもいかないのだ。会うたびに深く付き合うのはやめようと思うのだが、諸事情により縁を切ることが出来ない。良いところもあるから全く嫌いなわけではないのだが、事あるごとにモヤモヤさせられてしまう。

その人はどうも信頼が出来ない。いわゆる八方美人タイプで外面が良すぎるのだ。ネガティブなことを全く言わないし、見え透いたお世辞を平気で言う人だ。こういう人は周りに喜ばれるだろうと思って良い顔を見せているのだろう。悪気はないのだろう。人に優しく接することは良いことだ。

でも、彼らに騙されていた=自分に興味があるのだと思っていたのにそうではなかった、と気付いた人は相当に傷つくのを知っている。

思えば初めて会ったときから、何か裏の顔があるんじゃないかと感じていた。自分の勘違いであることを願い続けていたが、やはり勘違いではなかった。第一印象というのは、結構当たっているものなのかもしれない。

私は八方美人とは真逆で、言わなくて良いことまで正直に言ってしまったり、ムカつくと黙っていられなかったりして、ときに他人を傷つけることがある。これは私の欠点で反省すべきことだ。それでも流石に本人を前にして言えないことはあるので、こうしてこっそり独り言として書いているのだけれど。

私は隠し事が嫌だし、隠しているように見えるだけでも嫌なので、何でもオープンにしがちである。だから裏がある人が苦手なのだ。

どんなに性格が悪い人でも、その人の表の顔が真実であるならば構わない。目に見えて分かることには対処のしようがある。そこで価値観が違えば、親しくなることもないので面倒にはならない。

私が今困っている人は、普段はおしゃべりで自分のことを延々としゃべるのだが、自分に都合の悪いこと(私にとっては全く都合が悪いことではないのだけど)には既読スルーを貫く。だから信頼出来ないのだ。他にも秘密にしていることがたくさんあるのだろう、陰で私の悪口を言っているのだろう、と思ってしまう。恐怖さえ感じている。

私はつきあう相手を100%信頼したい。100%は無理でも90%は信頼したい。

実はおしゃべりな人も苦手だ。彼らは沈黙を作ってはいけない、場を盛り上げなければいけないと思っているからなのだろうが、延々と聞かされているだけの方はかなり疲れる。しかも話が上手に組み立てられているわけではなく脱線しまくるのでイライラする。

こんな風に私が思っていることが顔にでていないか不安だ。やはり何か私の態度から伝わるものはあるだろう。縁を切れるものなら切りたい。でも出来ない。このモヤモヤはどう対処したらよいのだろう。50代になってもこんな悩みを持つとは思っていなかった。




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