柴灯護摩と理論
セーマンやドーマンなど様々な手法は陰陽道で用いられました。
また、これらは修験道でも用いられています。
陰陽道由来のものの中でも、修験道らしい行事といえば柴灯護摩です。
元々は山に入る修行に先立って修行の無事を祈るために行われていましたが、現代では山に入った後の修行として行われます。
本山流の山伏問答によれば、東にある木を西の金を使って中央の大地に積み、南の火を放って焼き北の水を持って消すとあるので、五行思想が用いられていることが分かります。
弓を使った結界を用いますが、これも東西南北中央、そして鬼門に向けて行います。
祭壇に祀る神々も同様です。
中央の不動明王は黄色です。
東の降三世明王は青です。
南の軍荼利明王をは赤です。
西の大威徳明王は白です。
北の金剛夜叉明王は黒です。
このように見事に陰陽道の五行論の通りですね。
それぞれのやり方において色々なものが出てきますが、このように背景にある理論を知ることによって、それぞれが共通のものであるということが分かります。
見えない世界に用いる理論というものは、このように占術の理論と同じわけです。
理論も含めて見えない世界について学んでいきたいと思われる方は是非一緒に頑張りましょう。
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