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火の出産神話と日本人の精神
九州には大陸から渡来した人々がいますが、南九州からは南方系の海の民である隼人がいました。
両者が最初に出会うのは天孫降臨神話でお馴染みの高千穂にも近い宮崎県の西都でした。
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九州の高千穂の峰に降臨した天孫ホノニニギは大山津見神の娘であるコノハナサクヤヒメと結婚しました。
日本統治の第一歩というのは土着の山の神の娘との婚姻から始まったわけです。
コノハナサクヤヒメは身ごもるわけですが、ホノニニギは自分の子なのかどうかと疑うようになりました。
コノハナサクヤヒメは産屋で火を放ちました。
自分の身に罪があれば焼け死ぬだろうし、潔白ならば子どもたちは生きられるということです。
3人の子どもが生まれて正当な血筋としてその身をかけて証明したのです。
まさに、火の中での出産でした。
垂仁天皇の妃だった狭穂津姫も包囲された砦の中で火を放ち、そこで皇子を産み落としています。
この地域にあるホノニニギとコノハナサクヤヒメが眠るとされる西都原古墳がありますが、ここでも火の中での出産に関する祭りが行われています。
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しかし、なぜ出産中に火を放つのでしょうか。
母親からしたら迷惑千万にも思えます。
南方からの海の民が出産の痛みを和らげるために大麻に火をつけていたからです。
日本の大麻は繊維のためのものでしたが、南方から鎮痛剤としての効果があるものが入っていたのです。
神話を読めば、過去に行われていたこともメタファーとして残ります。
本来日本人が大切にしていたことが分かるわけですからね。
こうやって読み解いていくことが真の歴史の理解にもつながります。
神話など見えない世界について学んでいきたい方は是非一緒に頑張りましょう。
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