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密教の壇とは
密教の修行において様々な法具があります。
例えば壇がありますが、これは修行を行う際に仏像を安置してお供え物を供えるためのものです。
本来は土を積み上げ平らにならした場所を指します。
この伝統に従ってインドではもっぱら土で壇を築きますが、中国や日本の場合は木壇が一般的です。
いつかの種類がありますが、大きく分けると本尊を祀る大壇、大壇の上に火爐を据えた護摩壇、灌頂に用いる小壇があります。
仏教では行うやり方によって用いる壇が違います。
例えば、息災法、増益法、敬愛、降伏法には護摩壇を用います。
ちなみに、息災法では丸い円壇、増益法では方壇、敬愛法では蓮華壇、降伏法では三角壇を用います。
また、密教においても金剛杵を用います。
ヴァジラというインドの武器でしたがこれが法具として使われるようになりました。
突起の数によって用途が変わります。
ちなみに、空海が中国からの帰りに船から投げた金剛杵は、はるばる高野山に飛んで行ったと言われています。
このように金剛杵に関する話は多いですから密教では特別に重視されるようになりました。
密教において壇が重要だということがお分かりいただけたと思います。
法具1つを取っても様々な意味があり現代に至るまで活用されています。
このように見えない世界に興味のある方は是非一緒に頑張りましょう。
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