伝説の三剣
日本には、神代から伝わる3本の剣があります。
神代三剣といえば、草薙剣、天羽々斬剣、布都御魂剣、という日本で最も重要な三剣ですね。
草薙剣は天叢雲剣とも呼ばれます。
八岐大蛇の尻尾から出て来た剣です。
ちなみに熱田神宮にある本体と、皇居にある形代の2つがあります。
天羽々斬剣は八岐大蛇を退治した時に、素戔嗚が使った剣です。
羽々とは大蛇のことです。
この剣は、岡山県の石上布都魂神社に祭られていました。
その後、崇神天皇の代に石上神宮に移されました。
布都御魂剣は神武天皇とその軍勢が、熊野の山中で、毒気にやられ仮死状態の危機に陥った時です。
天照大御神が、建御雷神を助けに行かせました。
建御雷神は、葦原中国を平定した時に用いた剣を、神武天皇に渡されると、この剣の霊力で、軍勢は毒気から覚め、勝利しました。
ふつとは、断ち切ることです。
布都御魂剣は，石上神宮と鹿島神宮で奉られています。
神武の治世にあっては、物部氏、穂積氏らの祖と言われる宇摩志麻治命が宮中で祀りましたが、崇神天皇の代に至り、同じく物部氏の伊香色雄命によって石上神宮に移され、御神体となりました。
現在、石上神宮では、天羽々斬剣とされる鉄刀が、布都御魂剣とともに本殿内陣に奉安され祭られています。
ちなみに、七支刀も、長い間、石上神宮の神庫に収蔵されていたものです。
伝説の刀も多いですが、刀も見えない世界においても、それだけ重要な存在です。
様々な要素が絡んで見えない世界というのは成立していますから、身近なところから深めていきたいと言う方はぜひ一緒に頑張りましょう。
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